結婚の日の朝
結婚の日の朝というのは、どんな状況でも胸がキュンと締め付けられます。
私は一人っ子でしたので、色々と思うこともありました。私自身もおそらく両親も。
30年近く昔の話ですが。
その日は都内某ホテルでの結婚式を控え、確か母と二人、外が真っ暗の中、駅まで向かい、電車に乗った記憶があります。一月の寒い朝でした。
移動中は、その日行われる式の話をぽちぽちしていたかと思います。後からくる父にも「じゃあね」と言ったくらいでした。
23歳でした。
私は前日にポストへ両親への手紙を投函しておりました。一応感謝の気持ちと挨拶のつもりであった気がします。口頭であれこれ言うのは、得意でもないし、じっくり考えて書いた文章の方がベターだと思ったからです。
その手紙はおそらく、翌日、私が新婚旅行に旅立ったくらいに届いたのかと思います。
親への感謝というのは、親をはるかに超えてお返しができる人は良いのですが、私が音楽をやるにあたっても、してもらったことについて、そっくり返すなどということはできません。だとしたら、幸せな人生を送り続けることが、唯一できそうな親孝行、お返しだと思った私は、そのことを伝えた記憶があります。
今日は眞子さまがご実家を出られる日。その朝の様子を拝見しましたが、どこか秋篠宮様、紀子さま、の瞳には、言葉にできない思いが滲んでいたようにお見受けしました。父親にとっての娘というのも、また特別ではないかと思いますし。母親からしたら、同性として言いたいことが山ほどあったかと思います。
皇族の方々も、そこは一般庶民に近い気持ちがあるのではと、想像します。
佳子様との抱擁もジーンと来てしまいました。
眞子さまどうぞお幸せに。