ライオン.キング:ムファサ (ネタバレ注意)
観てきました。なんと言っても最近のディズニーでは一番好きな話。(音楽面で言えば「美女と野獣」か「リトルマーメイド」も捨て難いです)
一作目はシンバの成長。今回はシンバの娘キアラが可愛く登場。彼女からみておじいちゃんに当たるムファサと悪役スカーの幼少期からのお話。
私が無知だったのですが、実の兄弟ではなかったことと、元々スカーはタカと呼ばれていたとのこと。実の兄弟が命をかけて憎しみ戦う、というのは悲しい、の一言ですから、今回の事実はちょっとだけ腑に落ちたかも。(血の繋がりが全てではないと思いますが )
なぜあんなにもスカーが卑屈に、虐げられていたのか、その経緯が描かれます。意外にもそれはとてもとてもよくあるシンプルな理由の積み重なりでした。人間界には蔓延っている<嫉妬>という扱いづらい厄介者です。<嫉妬>というのは正直私はよく分からず・・・なんていうと誤解を与えてしまいますかね。すごい方、素敵な方を拝見すると、素敵だなぁ、美しいなぁ、見習いたいなぁ、そういうスイッチが瞬時に入ってしまう私。もちろん努力だけでは叶わないことばかりが世の中にはたくさんありますけど、努力する自分は少なくとも「自分にとってはプラスであろう」と思うのです。
タカはムファサの人格(ライオン格??)が周囲へ及ぼす影響が、自分にとっては必ずしも喜ばしいことではないことに徐々に気づいていきます。視点を変えると、「ライオンキング」は父と子の物語でもありますが、今回の大きなキーパーソンは女性です。そう。母と恋人です。そこ????って思う観客の方もいるでしょう。まあ子供が観ても、その<嫉妬>という難しいものを描くにはシンプルでわかりやすかったのかと思います。
ストーリーは至ってオーソドックス。ですけど、やっぱりCGの最新技術でふわふわの可愛い毛並みや、広大なサバンナと動物たちの姿は圧巻。もうそれだけでワクワクです。
余談ですが、「ライオンキング」や「ターザン」には、私の<泣きポイント>がありまして。 愉快な歌をシンバやターザンが仲間たちと歌い上げるシーンで・・・・・必ず大人になってしまうのですよ、彼らは。成長にかかる数年いや数十年を、魔法使いが一瞬にして飛ばしてしまうかのような、なんとも言えない寂しさを感じます。「あっ!!!大きくなっちゃった・・・・涙」みたいな感情。友達にはかつて、珍しいとこで泣くのね。と笑われました。いつみてもそれらのシーンに胸がキュンとします。そして・・・・今回も。またまたディズニーさんやってくれちゃいました。
ムファサとタカのそんなシーンを是非見つけてください。
キアラにはどうやら新しくきょうだいもできますから、もしかして続編あったらいいなぁ・・・・なんて思います。
こう考えるとまさに<サークルオブライフ>。命のバトンは繋がれていくのだと感慨深く感じました。
今回字幕版でしたが、そのうち吹き替え版も観てみたいと思いました。
機会があれば皆様もぜひ!