有松絞りで日傘をつくる。
大ナゴヤツアーズの体験コースで有松へ。参加を悩んだのだけれど、とにかく行ってみないことには始まらないので行ってみた。ちょっと消極的。
が、当日はテンションだだ上がり。楽しかったー(笑
会場がすごすぎる。
会場は、今回の講師でもある竹田昌弘さん宅・竹田嘉兵衛商店さん。
詳しくはリンク先をご覧いただきたい。「絞商の町屋建築を良く残した、有松東海道を代表する建物のひとつ。」「徳川14代将軍家茂(いえもち)公が寄られたと伝えられる茶室「栽松庵」が現存」…こんなお宅に「正門」から乗り込むってだいじょうぶか。正門から入れていただき、母屋の応接間、御座敷(書院造のような、将軍さまがいそうなお部屋)を見ながらお庭に出て、その奥の作業のお部屋にたどりつく。わたしらなんて、裏口で十分ですよう。
なにはともあれ、スタート。
日傘って8枚の布でできているのを、どうやって染めるんだろうか?
そのことが気になって仕方なかったんですが、要は円い布だったのですな。傘の先(柄の先端部分)からよっこらしょとはずすと、こりゃ、確かに染めるも絞るも縫うも自由だわ。染める以前の問題です。
で、いろいろ悩んで先生にも相談して、こんなふうに絞ってみた。
こうすると、糸で絞られた内側は染まらない(ハズ)。
白黒はっきりさせたかったので(けんかか?)、かなり固く絞る。始めはえっと、えっと…という感じだったが、そのうち無心になり、静まり返る会場。でも、早い人は10分ぐらいでできてましたね。
ごはんは、パン屋さん
ランチは、ダーシェンカさんというパン屋さんへ買い出しに。
このお店も、旧絞り問屋商家さんに残る蔵を再利用したもの。天井が高く、井戸の跡があったり、出入り口も引戸で、よきよき。
午後は染屋さんへ
染屋さんはご近所だけれど、有松にはもう2軒しか残っていないそう。絞りの職人さんも高齢化がすすんでいる。
これは、たいへんな力仕事だ。えんじの染料は60度、黒の染料は90度、時間はいずれも7分間。ムラができないようにずっと混ぜ続ける。熱いので、後ろの冷水にときどき手をドボンと浸けて冷やし冷やししながらの作業。エアコンもなく湿度の高い作業場。
いよいよできあがり。ほどいて、開くと!
染めてもらったものが到着。
これを、今度はていねいにほどいていく。なんせ力いっぱい糸を巻いているので(笑)、なかなかほどけず、布を切らないよう注意しながら糸切バサミにも手伝ってもらう。
できました!
これを傘の骨に戻すと、こんな日傘に。スバラシイ。
いやー。これは参加してよかった。なんでもやってみるもんですわ。
というわけで、今回も大ナゴヤツアーズさま、お世話になりました。