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好奇心を解放する。800人の人生と向き合った、あたらしい旅の学校「POOLO」と5年の歩み

こんばんは、みっちーです。

POOLO(ポーロ)という「旅と人生をつなぐ、大人の学び」をコンセプトにした旅の学校を始めて5年が経ちました。これまでの経験や思いを、POOLOを知らない人にも、卒業生にも改めて伝えたいと思います。

卒業生は800人超。世界一周をしたメンバーもいる。起業をしたメンバーもいる。結婚をしたメンバーもいる。運営側になったメンバーもいる。Slackの投稿量が想像以上に多すぎて2週間ほどで消えていったPOOLO1期。オープニング講義でzoomに参加者が入りきらなくて慌てたPOOLO2期。数え切れないほどの思い出があるPOOLO。本当にたくさんの人に支えられてきました。まずは、感謝の気持ちでいっぱいです。本当に本当にありがとうございます!

POOLO1期生のキックオフ
先日行ったカンファレンス

旅で人生が変わるかは分からないけれど、人生を変えるきっかけにはなると思う。旅を通じて僕らが受け取ってきたものがたくさんあるので、少しでも世の中に還元をしていきたい。そんな想いでPOOLOというあたらしい旅の学校を運営しています。

余談ですが、運営の体制が安定してきて僕が講義に入らなくてもいいようになっているのですが、先日参加者の交流会に行ったときに、7期のプログラムに参加してるメンバーから「初めまして。7期生ですか?」と言われたので、もっと頑張ろう...!と思ってnoteを書いています(冗談です)。発信は大事!

旅好きのポテンシャルと可能性

まずは、旅好きの素晴らしいポテンシャルについて書かせて下さい。

「旅が全ての人に必要なのだ...!」と言いたい訳ではなくて、旅が好きな人は実はマイノリティだし(日本人のパスポート所持率は20%)、そして旅が好きというだけでものすごいポテンシャルを秘めていると思うのでそのことをお伝えしたいのです。

旅好きは、好奇心が強くて、行動力があって、楽しむ力があって、優しくて、利他的で、と数え切れないほどの凄さがあると思うし、それだけでもすごい才能だよなと思うけれど、ちょっと違う旅の力について。

1つ目。「自分以外の対象を自分ごと化させる力」。例えば、訪れたことのある国がワールドカップに出ていたら嬉しいと感じること。どこかの地域で震災が起こったときに心配をすること。この自分ごと化させる効能としては抜群だ。記事を読んでも動画を見ても、実際にその土地に足を踏み入れ五感で感じることには敵わない。これは凄いこと。

2つ目。「自己決定をする力」。旅先では、色んな自己決定をする機会がある。朝ごはんをどうするか。ホテルをどうするか。移動は何でするのか。いつまでこの土地にいるのか。些細なことのように思うけれど、自分がちゃんと納得した決定をする機会自体に価値がある。自分で決めていく力が育まれることは旅のすごさ。

3つ目。「受容力」。これは他者に対してもそうだし、自分に対しても。知らない世界には知らない常識がある。知らないあたり前がある。自分の当たり前を振りかざした所で、何も物事は前にすすまない。電車が時間通りに来ない。午後にお昼寝タイムがありお店がやっていない。道端に牛がいる。理解が追いつかないことも多くあるけれど、それらを咀嚼し受容する力が強まっていく。

こんなイメージです!

他にも挙げればきりがないけれど、旅をすると大きく3つの力が高まっていくように思う。そして、この3つの力が高まっていくと、自分が納得できる豊かな人生(主観的なウェルビーング)に向かっていく(恩田仮説)。この話を詳細に書くと長くなりすぎるので今回は概要だけをさっと。

あたらしい旅の学校を創った背景は?

そんなわけで、僕は旅が好きというだけでそれは1つの才能であると思うし、手放しに凄いなと感じている。そして、その才能をより解放するために、あたらしい旅の学校を創っているのだけど、その背景を伝えたい。

旅という非日常だけが楽しくて、日常がつまらなかったらもったいない。

どちらかというと日常の方が長い時間を過ごすので大事のように思う。旅を非日常として切り離すのではなくて、旅をした経験をどうにか活用できないものかと。そこで出てきたキーワードは『旅と人生をつなぐこと』

時間をとって旅自体の良さや学びを言語化する機会はあまりない。だいたい、旅たのしかった〜!で終わる。ただ、旅中には色んな感情の起伏があり、そこにはたくさんのヒントが詰まっている。なので、旅自体についてもっと振り返る場所や機会があったら良さそうだなと思っている。少しかたい言葉でいうと、旅を通じた「自己内省や自己理解をする場所」があったらいいなと。「旅、楽しかった〜!」だけで終わらせない場所ですね。

そして、もう1つはコミュニティ。旅を終えたあとに、色んなアイディアや学びが生まれた時、話し合うコミュニティがあったら今までにないものが生まれるのではないかと。そんなに周りに旅好きの人たちっていないと思うので、ぎゅっと集まったら楽しそうだなと。

コミュニティについての良さは、少し僕の原体験を紹介させて欲しい。

「誰か」がいれば楽しさは加速する

楽しいことをやるためにはつねに「誰か」の存在があった。

たぶん人生に一番影響を与えたであろう男13人でのシェアハウス「恵比寿ハウス」。2012年〜2018年まで20代の青春の大半をこのシェアハウスに捧げた。ほとんどのメンバーが世界一周経験者という、かなり特殊なシェアハウスだった。

シェアハウス生活で1番良かったことは「一緒に何かを出来る環境があること」だと思う。例えば、パーティーをやりたいなあと思ったとき。1人が3人の友達を誘うと39人の友達が集まるパーティーになる。住人で13人いるので、合計すると50人を超える。すごいよね。「卓球したいね」と話したらみんなで卓球台を割り勘で買って卓球大会が始まる。起業しよう。って言ってメンバー同士で起業する。毎年写真館で家族写真を撮る理由は良く分からないし、毎年海外旅行にいってゴチバトルをするのかも良く分からない。

「やりたいことをやれる環境があること」この大切さを教えてくれたのがこのシェアハウス生活だった。旅好きが集まるだけで、ものすごいエネルギーが生まれるよなと感じた数年間だった。

共創と利他を育んだ強烈な原体験アメリカ「バーニングマン」

アメリカの砂漠の奇祭「バーニングマン」についてのお話を。たぶん聞いたことがある人はほとんどいないと思うので簡単な説明から。

アメリカネバタ州の砂漠に7万人近くの人が集まって作り上げる1週間のアートフェス「バーニングマン」。お金が使えないこと、参加者みんなが表現者であることなど、独特なルールや文化がある。その中でも一番浸透している哲学は、

「傍観者であるな(NO SPECTATOR)」

自分たちが作る。キングコングの西野さんの言葉を借りると「共犯者を増やす」に近くて、このバーニングマンの参加者全員は共犯者なのである。お金払うから、なにか見させてという精神とは対極にある。自分らでつくろうぜ。自分が好きなことやろうぜ。表現することって大切じゃん、と。

そして、この根本を支えているのが、見返りを求めずに「与えるだけ」という精神を多くの人が持っていること。give&takeではなくて、giveするだけ。co-giving. 困っている人がいたら助ける。誰かのためになることをするというシンプルな行動。この安心感に支えられている。だからこのバーニングマンはときどき「理想郷」と言われる。

・自分で作る
・誰かのためにやる

こんな精神の人たちがあつまるから、居心地もいいだろうし、刺激的なのだと思う。こんなバーニングマンを思い浮かべながらも、僕は旅が好きな人が自分らしくいれる場所でありつつ、刺激も安心もあるようなコミュニティを作っていきたいと思っている。

まとめると、旅好きのポテンシャルをより開放するために、

・旅を通じた自己理解の場
・利他性や共に生きる力を育むコミュニティ

があれば楽しそうだよなあと思ったのです。

特にコミュニティを創ることを1人でやろうとするとものすごい大変なので入口やきっかけとして。

人生は誰しもが迷う。そして、迷っていることは正しい。

そんな旅好きの中でも、今の自分の生き方になんだか満足していない...。仕事は今のままでいいのか…。毎日を楽しく生きられていない…。こんな悩みを持っている人はいるはず。というか、多くの人がこの問いで悩んでいるのではないかと思う。そして、この悩みは健全だし、誰しもが人生に迷うのだから。多分、僕らがぱっと思い浮かぶ偉人もみんな悩んできた。悩んでいること自体に、なんて自分がちっぽけなんだと思っていたら、そんなことは無いよと言いたい。悩むことは正しい。

そして、今の人生に対して戸惑いとか迷いがあることってすごいポジティブなことなんじゃないかなと思う。迷っているということは、自分の中に葛藤しているエネルギーが溜まっている状態。なので、そのエネルギーを行動に移すだけ。体の中に渦巻くエネルギーを行動に変換をしていく。迷っているなら、今自分はチャンスじゃんとさえ思う。

さらにもっと言わせて貰いますと、人生についてじっくり考える機会と空気感が必要だと思うんです。というか、大学を卒業してすぐに就職をしてずっと働いて、転職してを繰り返していたら、人生について考える時間ないよなと。もし数十年間働くとしたら、数年毎にじっくり時間をとって考える機会を作ることがある方があるべき姿なのかなって。

POOLO(ポーロ)とは、改めて何なのか?

大きな方向としては、旅好きに向けた自己を深める自己理解の場所でありつつ、コミュニティで生きる力を高める場である。なぜなら、それが自分の人生の豊かさに向かっていくから。

そして、旅好きな人がより自分らしく生きられるための余白いっぱいの場所でもあると思う。ゲスト講師からの講義もある。個人の課題もある。仲間もいる。やりたいと思える環境を整えるのが運営の役割だけれども、やりたいという能動的な衝動は個人の中からしか生まれない。その能動性をできるかぎり育めるような場所として設計している。

哲学者のEフロムが「真の喜びは真の能動にある」と言っているのだが、まさにこれだなあと。自分の心のそこからやりたいことをやっている状態が一番幸せだと思うし、真の能動を生むコミュニティを僕は理想としている。

楽しく生きるための自分の物語を始めるきっかけがPOOLOなのだと思う。始まるのではなく始める。自分の人生なのだから、自分にわがままでいいと思うのです。

最後に案内をさせてください…!

さて、そんなあたらしい旅の学校POOLOですが現在参加者を募集中です。

上で色々書いてきましたが、結局よく分からん…!という人は多いはず。運営を5年間してますが、説明が難しいんです…。なので、なんだか面白そうと本能で感じたら、毎日無料相談会を卒業生が実施していますので、ぜひ申し込み下さい。

そして、800人以上の卒業生がいるPOOLO。Twitterで #POOLO で検索をしてもらうとたくさんの投稿が出てきます。今でも月に100件以上はつぶやかれています。魅力的なメンバーが多いので、ぜひ興味のある人がいたら連絡をとってみて下さい。POOLOってぶっちゃけどうでした…?って。

この記事を読んだ人とPOOLOメンバーがつながったらいいなあと思いながら、記事を終わろうと思います。

それでは!楽しい旅と楽しい日々を。

追記。

多くの方から、感想やコメントを貰ったので追記します。


卒業生のnoteもぜひ!


ありがとうございます!また新しい旅に出て、新しく感じたことや学びを言葉にできればと思います!あるいは美味しいお酒を買わせて頂きます。そして、楽しい日常をみなさんにお届けできれば。