ダメダメな契約過程の例。
当方と相手方が契約の交渉をするとき、相手方が契約書を作成してきて、相手方が契約書の説明をしつつ契約締結に持ち込もうとしていたら、「ちょっと待ってください、契約書を自分で読ませてください」、と相手方に伝えましょう。
相手方が、契約書や重要事項説明書を相手方のペースで端折りながら説明して、契約締結のための署名を求めてくる場合、相手方は、当方に、詳しく契約書を読まれたくないという意図がある可能性があります。
中には、でたらめな内容を契約書に書いてきている相手方もいるので、契約書の内容が正確であるかどうかは必ず自分が責任を持って確認する必要があります。
この確認を怠ると、支離滅裂な契約内容で契約を締結してしまい、精神上の障害により事理を弁識する能力を欠く常況にある者、精神上の障害により事理を弁識する能力が著しく不十分な者又は精神上の障害により事理を弁識する能力が不十分な者として判断され、成年被後見人、被保佐人又は被補助人といった制限行為能力者になってしまいかねません。
契約の締結の仕方は、事前準備、契約書の熟読、交渉、契約書の書き換え、契約書の再確認、契約書に問題がある場合は再度契約書の作成し直しを行い、当方と相手方の意思表示が完全に一致するまで話し合いを詰めます。
これらの交渉の末、当方と相手方が合意に至れば契約締結となります。しかし、当方と相手方が合意に至らなかったときは、契約は成立せず、交渉は物別れに終わることとなります。
契約の交渉の場で重要な意味を持つ発言。
「その書類を私に音読させてください。」
「重要事項説明書を私に音読させてください。」
「契約書を私に音読させてください。」
書類を音読しながら、おかしな点、矛盾点、問題点があるかどうか、探しながら音読します。そして、おかしな点、矛盾点、問題点などが見つかったら、相手方に、説明を求めたり、修正を求めたり、契約内容の変更を申し出たりしてください。レビューと修正。
「この点がおかしいと思うのですが、説明してくださいますか?」
「この点は、この点と矛盾すると思いますが、説明してくださいますか?」
「この点は、問題点だと思うのですが、説明してくださいますか?」
このように、当方と相手方が話し合う中で、合意に向けた調整作業や修正作業を行っていきます。
契約は、複数の対立する意思表示の合致によって成立する法律行為です。竹本倫紀は、行為能力者です。竹本倫紀は、制限行為能力者ではありません。行為能力者。なんて素晴らしい法的身分でしょうか!法定代理人又は保佐人の同意を得ること無く自ら独立して法律行為をなしうる能力があるのです、竹本倫紀には!素晴らしいです!