18きっぷひとり旅・福島飯坂温泉⑦阿武隈急行線乗り鉄旅(一往復目の往路)
飯坂電車で福島駅に到着。いったん改札を出て、阿武隈急行線の切符を買います。そう、今日は1月9日、「9」の日! ということで、「あぶ急(キュー)ト9(ク)だねきっぷ」の適用日! 9がつく日は900円で阿武急全線が乗り放題になるきっぷです。やったー。
ご案内の方も多いと存じますが、台風19号の影響で現在阿武隈急行線は富野駅ー丸森駅間が不通、福島駅ー富野駅、丸森駅ー槻木駅でそれぞれ折り返し運転をしています。福島駅に掲示されていたお知らせがとても分かりやすかったので撮影してきました。
魔法のフリーきっぷを携え、共用改札を再び通ったワタシを迎えてくれたのはこちら。アイボリーのボディに爽やかなエメラルドグリーンとライトブルーのライン、スタンダードなカラーリングの富野行きです。
ワインカラーのセミクロスシート。上部を下げて開けるタイプの窓です。
連結部分のデザインがおもしろい! 前方後方墳みたいなカタチ。上部の空間が広いと、車両内の見通しがいいですね。手すりも付いた親切設計。
ここからしばらくはノーナレで車窓をお楽しみください。
全国の「たかこ」さん、お納めください(笑)
保原駅で何とも愉快な駅名標に出逢いました。君は……カブ? カブちゃんなの? このあたりでカブがとれるのかしら。Webで調べたところ、伊達市の名産品として「聖護院かぶたくあん」を記載してるページがありました……が、特にプッシュされてるわけでもなさそうです(ぶっちゃけページが見つかりませんでした。特産品の項目にちらっと載ってるだけ)君は伊達市でどういうポジションなんだろうね、カブちゃん。ぷりんとした前駅次駅あたりがセクシー。
書体も独特です。高子駅など他の駅名標はナールを使用しているのですが、カブちゃんに使われているのはゴナ。どうしてここだけ? クレイジー・ゴナ・クレイジー。鉄道会社名も長体かけて、幅をぎゅーっと圧縮。何があったの、ファッションニットのまち・保原。
またしばらくノーナレでどうぞ。
この列車の折り返し駅・富野駅に到着しました。下車したのはワタシと、おじさまがひとり。片道40分弱の鉄道旅でした。
運転士さんに1日フリーきっぷを見せ、とりあえず駅の外へ。まったくのノープラン、福島へ戻る列車の時間までふらふらしますか。
駅前に案内板がありました。なになに「舟生 不動堂」……(写真ぼやぼやで申し訳ないです)随分古いお不動様があるようです。行ってみよー。
耕作を終えた、ちょっと寂しげな田畑。スコーンとなーんもない、広い空。こんな風景が見られるのも、ローカル線旅の醍醐味です。駅から歩いて1、2分で県道101号線に出ました。いわゆる田舎の幹線道路、交通量は少ないけれど、トラックがびゅんびゅん飛ばしていきます。アブないヤツです。慎重に左右を指差し確認して横断すると、お不動様に続くらしき小径が。私道じゃないのかこれ……昔の赤道ってヤツか? ホントにこっちでいいのか? ひと気もなく、かなり不安になってきました、ビビリータカハシ。
樹木に覆われていて、昼間でも薄暗い参道を恐る恐る進むことしばし。小さな滝と、お堂が見えました。「不動明王」って書いてある、まちがいない。
静かに建つお堂といくつもの石仏、石碑。歴史を感じずにはおれません。駅前の案内板には確か18世紀中ごろに再建されたと書いてありました。「ぼけ封じ」の観音様(?)もいらっしゃいます。こちらは比較的新しいお姿。地面に落ち葉がないし、お花が生けられてるところを見ると、お寺の檀家さん、ご近所さんが綺麗にされているのでしょうか。
お堂から上り坂の小径を行くと、広い場所に出ます。立派でワイルドな柿の木がありました。
県道からすぐの所にあるのに、とても静かで、ちょっと怖いくらいでした(正直者)だって、だーれも人がいないんだもーん。昼間なのに暗いんだもーん、そりゃこわいよー。夕方だったら絶対怖くて、県道から先に入れませんでしたよー(ヘタレ)
富野のお不動様、お天気の良い、明るい時間に訪ねることをお勧めいたします。
さて、そろそろ福島方面への電車のお時間です。
県道にあった「駅こっち←」の看板(言い方!)。電車のアイコンがかわゆいです。しっかり「阿武急」って書いてある!
では、復路はまた明日~! 【2020年1月上旬の情報です】
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