もしも「スーツケースひとつのモノで暮らせ」と言われたら ②器
もしも、スーツケースひとつに入るだけの荷物で、この先暮らせと言われたら。
自分は何をスーツケースに入れるだろう。
持っているモノをリストアップし、自分にとって本当に必要なモノを見極める作業。その2回目だ。
お茶・酒好きに「器」の断捨離はできるのか?
今回は「器」。書く前から、作業の難航が目に見えているテーマである。
私はお茶(日本茶、中国茶)やお酒(日本酒、ワイン、エトセトラ)が好きだ。当然、それを飲む器も好き。
旅先のお店で器を見つけて「この器であのお茶を飲みたい」と買うこともある。
反対に、お茶を買うとき「このお茶には、あの器がいい」とイメージを持つものもある。
お茶やお酒は、ナカミはいつものものだったとしても、器によって、感じる味も香りも雰囲気も変わってくる。
私にとって、「お茶・お酒」と「器」はセットなのだ。
器を減らすことは、私の嗜好を減らすも同義。
断捨離……できるのだろうか。
スーツケースに入れる器
▶日本茶用の土瓶
▶日本茶用の湯飲み(土瓶とお揃い)
▶中国茶用の茶壺(素焼きの急須)、飲杯セット
▶中国茶用の茶壺(磁器の急須)、飲杯セット
▶台湾スタバのマグカップ
▶台湾スタバの入れ子器(3個セット)
▶紅茶ポット、カップ(ウェッジウッド)
▶コーヒーカップ(ウェッジウッド)
▶リーデルのワイングラス
▶ワイン用の小さいゴブレット
▶錫のちろり
▶お猪口 6個(これでも断腸の思いで絞った)
……絶対スーツケースひとつに収まらない。
これはあれだ、器専用のバッグが必要だ。
メイクボックスや薬箱をでかくして、革製にして、かっこよくしたような、硬い立方体の鞄が必要だ。そこにお茶・酒道具を一式収納したい。
前述したように、お茶や酒を飲むことは、私の趣味だし愛すべき時間だ。そのための道具は、無理に削ることはない。と、あらためて思った。単に「捨てる度胸」がないだけかもしれないが。
食事用の器は(普段から)少ない
▶有田焼のカレー皿
▶平皿(大・小)
▶ご飯茶碗
▶小鉢
▶お茶漬け碗(これで味噌汁もいける)
▶レンチンでカレーやラーメンが作れるセラミックの器
普段からこんなもの。うーん、相当偏っているぞ、自分。
器を処分するとしたら
ひとつひとつの器に、何かしらのエピソードや想い出があるだけに、正直処分しづらい。燃えないゴミの日に出すのは忍びないものだ。
昔のロゴのスターバックスカップなどは、メルカリで出せるかもしれない。どうなんだろう。
やはり友人に譲る、里子に出すのが、個人的には一番安心する。
特に中国茶の茶器は使うシーンも限られるので、その趣味のある人に使ってほしい。
もしも実際に処分する段になったら、〝里親さん〟を募集するので、友人・読者諸氏は御心に留め置いていてほしい。