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小田急ロマンスカーミュージアム①
昨年末、小田急ロマンスカーミュージアムに行ってきた。
ロマンスカーミュージアムは、小田急小田原線海老名駅に隣接している。最近東京脱出組に選ばれる街とかで調子づいてる、いや、調子よくブイブイいわせてる、海老名だ。
新宿からだとそれこそロマンスカーで一本。相鉄もJRとの直通運転により、新宿方面へのアクセスが飛躍的に良くなった。とはいえ、小田急のあの辺は人身事故がやたらに多いし、相鉄—JR直通は少々運賃が高い。
海老名駅に降りるのは、5~6年ぶりだった。当時とずいぶん印象が違う。駅の横長の構造は、ちょっと小田原駅に似ているように感じた。
ロマンスカーミュージアムは、改札を出てすぐの場所にある。入口はとても落ち着いていて、オシャレだ。もっと言えば、地味だ。年末特有のキラキラした装飾を予想していたので、正直拍子抜けした。
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入口付近でスタッフの女性が案内してくれる。カウンターに行き、館長のアテンド付き見学会を予約している、と告げる。
そう、今回の訪問の目的は、ロマンスカーミュージアム・高橋館長の解説付き見学会なのだ。事前にネットで予約をしておいた。正規のミュージアム入館料900円プラス、イベント参加料1,000円を支払う。
木材をふんだんに使ったエントランス。明るくて清々しい。黒板風の路線図やロマンスカー時刻表も、ぬくもりを感じさせる。海老名市のキャラクター・えび~にゃがそこかしこに座っている。いちごのボディが愛らしく、曇りなき眼でこちらを見つめている。
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薄暗いエスカレーターを降りていく。まずは小田急電鉄はじまりの車両「モハ1」が展示されている。赤銅色のボディ、丸みのある屋根、おでこに大きなヘッドライトが一つ。力強く、そしてどこか愛らしい。
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内装には木をふんだんに使っている、というか、この車両を作った当時は、木しか選択肢がなかったんだろう。そりゃあ車体も重いに違いない。
しかし令和の今、こうして見るととても贅沢だ。ロングシートの端のひじ掛け部分や、窓枠の艶が美しい。ブラインドなんて、まるで応接室のような設えではないか。
なんだか水戸岡デザインの豪華列車のようだ、とも思った。が、順序的には「(水戸岡デザインを見て)モハ1のようだ」と言うのが道理だろう。
つり革がやたらに長い。当時の人はつかまりづらかったのではなかろうか。そして網棚はちゃんと「網」棚である。小さい物は網の目をくぐって落ちてしまいそうだ。
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順路を進み次の展示室へ入ると、空間がぱっと明るくなった。このミュージアムの主役級3車両の登場だ。
「ロマンスカー」と言われて思い出すのはやはり、このバーミリオンオレンジ、このフォルムではないだろうか。それほど印象的で象徴的な車両だ。
私は車両には詳しくないが、単純に「カッコイイ」と思う。そして同時に「なんかカワイイ」とも思う。「カッコよくてカワイイ」には、どうしたって魅かれてしまう。鉄道車両でも、人間でも。(続く)
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《2021年12月の情報です》
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