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サウナの本懐「外気浴」

外気浴とは、文字通り外の空気を浴びること。屋外に設けられた「ととのいスペース」などで、座ったり横になったりして休憩することだ。

サウナで蒸された後、シャワーで汗を流し水風呂に入り、外気浴をする。それを3~4回繰り返すと、いわゆる「ととのった」状態になりやすいそうだ。

サウナの醍醐味は水風呂、とおっしゃるサウナー諸氏もいらっしゃる。しかし私は、外気浴にこそサウナの楽しみーー本懐があるのだと、大袈裟でなく思っている。

初「外気浴」でととのった

サウナに通い始めた頃、屋外にととのいスペースのない銭湯サウナに行っていた。サウナ自体は気持ち良いのだが、問題はサウナを出た後だった。「ととのう」どころか汗が引かず、帰りの電車内で瀑布のように発汗していた。冬場は服が濡れて風邪を引きそうになった。これではいけない。

程なくして、外気浴スペースのあるスーパー銭湯のサウナに行ってみた。屋外に設けられた畳敷きのスペースで横になって休むと、「ふわふわーっ」とする感覚を覚えた。あれが初「ととのい」だったと思う。帰りの電車でも滝のような汗はかかなかった。外気浴でしっかり休んだからだ、と直感的に思った。

このとき以来、私の中で外気浴は必須になった。屋外の空気を浴び、しっかり休む。こうするだけで、サウナ後の滝汗はなくなる。あくまで私個人の体感だが。

今も初めて行く施設は、真っ先に外気浴のあるなしをウェブで確認するようにしている。

合法的に屋外でマッパ

外気浴の時間は、サウナ室に入っている時間よりも長く取る。サウナに入りに来たのではなく、外気浴しに来たんじゃねえの、というくらい長い。サウナに10分入ったら、外気浴は15分ほしい。

外気浴の何が良いかと言えばやはり「合法的にマッパ(真裸)で屋外にいられる」ことだ。日常生活においてマッパで屋外にいたら、間違いなく警察行きだ。屋外で堂々と、イスに座ったり横になったりして、ひたすらボーッとする。全身で風を感じる。これがたまらないのだ。

外気浴しながら中秋の名月を眺めたときは感動した。全身(マッパ)で月の光を浴びる。外気浴兼月光浴。アレは気持ちよかった。

マッパで月見

時々、外気浴や休憩をせずに、ぶっとおしでサウナ←→水風呂を繰り返している人をお見受けする。外気浴を知らなかったとしたらもったいないなあ、こんな気持ちいいことないのになあ、と思う。

まあサウナなんて、その人の好きに入ればいいのだけれど。

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たかはしみっちっち
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