限りあるいのち　動物と生きるということ

ザ・ノンフィクションで
花子と先生の18年〜人生を変えた犬〜
というシリーズが前後編で2週にわたり放送された

動物と共に生きるライフスタイルをSNSで発信している石田ゆり子さんがナレーションを担当していて、私は彼女のInstagramを通じて放送を知った

花子と先生の18年〜人生を変えた犬〜
というこのシリーズでは、一人の獣医さんと
獣医学生時代から開業獣医となった18年にわたり一緒に過ごした愛犬の最期を密着したドキュメントだ

観ている間ずっと涙が止まらなかった
ひとつは、紹介されている獣医の方ができうる限りの全力で、すべてのいのちを救うために活動されている姿に心を打たれた

そして花子という名の飼い犬と獣医の方の絆が獣医という立場を越えて一人の飼い主として愛犬の最期を看取るその時間に凝縮されていたからた

番組では花子を中心とした犬・猫を愛する飼い主の期待に応えるべく病院で治療・避妊処置に取り組む先生の姿と、
一方で保護猫活動や多頭飼育崩壊の現場などでいともたやすくいのちを奪われる危険に晒される犬・猫が存在する現実が紹介され、先生がそのような犬・猫をボランティアで救う姿の両方が紹介されていた

人間のいのちと犬・猫のいのち
どちらが価値が高いということではない
しかし人間のエゴで捨てられたり増えてしまった犬・猫のいのちは殺処分されている現実がある

私は一匹の猫と暮らしている

保護施設からもらってきた元保護猫だ
もしあの時私が出会っていなかったら彼女のいのちは今無かったかもしれない

テレビを見ているその時にもブランケットにくるまり眠り、呼吸をし上下しているそのブランケットの盛り上がりを見つめると

テレビで展開されている過酷な現実に涙せずにいられなかった

生きている限り、最期の瞬間が訪れることは避けられない

しかし最期のその瞬間まで、限りあるそのいのちを慈しみ尽くしたいと改めて思った

人間にとっても死の危険が間近にある今だからこそ強く感じる