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たし算の繰り上がり 〜イメージを使えば、超速!〜 さようなら!「さくらんぼ計算」【お母さんのための算数講座 No.7】

今回は、前回の算数講座の続きです。

前回の算数講座では、取り扱う計算問題が少なかったので、
今回は計算問題を10題用意し、それぞれについてじっくりと解説することにしました。なお、今回は「繰り上がりのたし算」だけで、「繰り下がりのひき算」は次回です。

マス目の用紙(前回とは違った新しいもの)は、こちらでダウンロードできます。
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動画で扱う計算問題(10題)は、こちらです。
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上記のプリントをダウンロードしたら、次の動画をご覧になってください。

動画を見た後は、実際にお子さんと一緒に、オセロでも碁石でもおはじきでもなんでもいいですから、マス目に物を置きながら、繰り上がりの問題を解いてみましょう。お手持ちの計算ドリルの問題を解くのもいいですね。

補足の説明です。

1.「テストではこのような図は使えないのだから役に立たないのでは?」を思われたかもしれません。だけど、このように実際に手を動かして、数のイメージを作っていくと、不思議なことに頭の中で同じようなイメージの操作ができるようになります。また、そのようなイメージの操作をしつつ、さらに時間が経てば、頭の中のイメージの操作なしで、まるで答えを暗記しているかのように答えが出るようになるのです。

2. ツイッターを見ると、本当に多くのお子さんが「さくらんぼ計算」で困っている様子が分かります。その中でも「式を見たら答えがすぐにわかるのに、どうしてさくらんぼの絵を描かなくてはいけないのか」というのを時々見かけます。この動画をご覧になった後だったらお分かりだと思いますが、数のイメージがうまく育っている子は、この動画の中のような「数イメージの操作」で答えを瞬時に出しているのです(なかには、すでに答えが出ているにもかかわらず、後からさくらんぼを描く子もいるようです)。それにもかかわらず、ややこしい手順を取らなくてはいけないことに混乱しているのだと思います。

3. 動画の中で説明した「すいとり型」が実はさくらんぼ計算の正体です。じっくりとお子さんと研究されてみてください。テストでさくらんぼを描くように強制されるかもしれませんから、イメージ図を使って研究しておきましょう!

こうしたイメージを使えば、さくらんぼ計算よりも簡単に答えが出るし、こうしたイメージの操作をしているうちに、それぞれの数字そのものもイメージしやすくなったのではないかと思います。こうした数のイメージは、繰り上がりのたし算だけでなく、これからの算数に生きてきます。

次回の算数講座は、「繰り下がりのあるひき算」です。


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