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7月7日

七夕

といえば、

「七夕伝説」を思い出しますね。

織姫と彦星が、1年に1回だけしか会えないという悲しいお話です。

小学生の頃、たしか紙芝居で、初めてこの話を聞いたときに
胸がきゅんと締めつけられる思いで聞いた記憶があります。

ですから、七夕の夜は天気が気になります。
雨が降ると、2人は出会えないわけですから。。。(T_T)
今日は、どうやら曇り空です。
星の見えない空を見上げながら、
悲しい思いをしている子どももたくさんいることでしょうね。

だけど、

科学の目から見ると、悲しまなくてもいいことがわかります。
夏の夜空といえば、なんといっても夏の大三角ですね。
夜空の真上(天頂といいます)付近を見上げると、ひときわ輝く1等星が3つ。
はくちょう座のデネブ、こと座のべガ、わし座のアルタイルです。

七夕伝説の織姫は、こと座の1等星べガ、
彦星は、わし座の1等星アルタイルのことです。

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(👆福岡タワーの七夕のイルミネーションです。ベガとアルタイル。わかりますか?)


ベガもアルタイルも、太陽の仲間です(このように自分で光を出す星のことを恒星といいます)。

太陽は平均的な恒星といわれています。太陽の寿命がおよそ100億年ですから、一応ベガもアルタイルも、太陽に近い80億年だと無理矢理します(ただ単に計算をしやすくするためです。本当の寿命が気になる人は、自分で調べてね)(^^;)

人の一生は、およそ80年ですね。

単純計算すると、ベガもアルタイルも、人の1億倍生きることになります。

ということは、織姫も彦星も人の1億倍の寿命があると考えてもいいですよね。

ここで、彼らの一生を人の一生としてなぞらえてみます。
人としての1年間が、彼らにとってどれくらいの長さになるか、
少し考えてみましょう。

その前に、計算しやすくするために、1年間を秒で表してみます。

 1分=60秒
 1時間=1分×60=60秒×60=3600秒
 1日=1時間×24=3600秒×24=86400秒
 1年=1日×365=86400秒×365=31536000秒

1年間は、だいたい31536000秒(3153万6000秒)ですね。

だけど、織姫と彦星の感覚からすれば、人間の1年間は一瞬です。
だって、人間の感覚の1億分の1ですから。

実際に計算してみると、人の1年は、彼らの感覚でいうと

 約3154万(秒)÷1億=約0.3(秒)

ということになります。

つまり、1年に1回会うということは

彼らにしてみれば、

0.3秒に1回会うということになるわけです。

0.3秒・・・

これは、まばたきをする時間に相当する時間です。

ということは、まばたきをしている間に
どちらもお互いに、目の前に戻ってきていますから、
ずっと目の前に相手がいることと同じなのです。

さすがに、ずっと目の前に同じ相手がいると、
もしかして飽きてはしまわないかと
他人事ながら、心配になります。

たまには、彦星ではなくて、
筋骨隆々としたオリオン様に会いたいわ。

時には、織姫もそんなことを考えているかもしれません。

だから、心配することはないですね。

今日の空が、雨でも。

あの雨は、織姫と彦星の涙なんだと、
当時は信じていましたが・・・。

仮に

100年間、雨が降り続けてもだいじょうぶですよ。

100年は、彼らにとっては、30秒ですから。

あれ、どこに行ってたの?
てっきり、トイレにでも行ったのかと思ったよ。

という会話が、天の川の真ん中でされているかもしれませんね。


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