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心落ち着かない日に味噌玉をこねながら春を祈る
まず2024年の年始より能登半島地震での犠牲者の方に哀悼の意をそして被害に逢われた方にお見舞いを申し上げます。
未曾有の災害から早一ヶ月が過ぎましたが被災された方々の一日も早い復興を心から願っております
昨年末より家族のことで心落ち着かない日々が続き、noteが書けなくなっていました。
そこへ今回の地震
なんだか世の中には苦しいこと、悲しいこと、理不尽なことばかりが散りばめられているように感じられて、凹みまくりました。
私は2019年に台風によって被災し、1週間でしたが停電による不自由な生活を経験したことがあります。
敷地内に簡易の汲み取り式トイレがあったこと
また飲料水のストックが大量にあったことから一番の心配ごとはクリアされましたが
やはり次に気にかかるのは「ご飯」のこと
インスタントラーメンとか簡単なものは備蓄してあったのですが
精神的にも肉体的にも疲労が溜まってきたせいかなぜかお腹は空いているのにインスタントラーメンなどがなかなか受け入れられなくなったのです。
高齢の両親もそのような状態でした。
なので炊飯器しか使ったことがなかったのにどうしたらいいものか…と悩みながらカセットコンロを取り出してうろ覚えの知識で鍋を使い、なんとかご飯を炊いてみました。
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いつもだったらわからないことはすぐスマホで調べられられるのに電気がない、電波も届かないという現状では難しく
インターネットの恩恵の大きさを思い知りました。
そしてインスタントの味噌汁にサバの味噌煮の缶詰をおかずとしてなんとか夕ご飯が完成しました。
ご飯は少し水が多かったものの、温かいご飯とお味噌汁は体と心にじんわりと沁みました。
これは私が経験して感じたことなのですが
自宅で避難生活を送る場合は備蓄する食料は「いつものご飯」をテーマに考えた方がいいかもしれません。
我が家は和食・ごはんとお味噌汁が定番です。
だけどパンを主食にしている方なら、非常食用のパンとかクラッカーに野菜スープとか野菜ジュースを添えて食物繊維やビタミン補給。
また朝にお茶を飲む人はお茶のパック、
コーヒーを飲む人はインスタントコーヒーなど
自分が「落ち着く」
自分が毎日食べている「当たり前」の食材に寄せていった方がいい。
何日続くかわからないような非日常の中で
自分の日常が少しでも感じられる、ほっ…とできる瞬間があると気持ちが少し軽くなります。
この経験から我が家では定期的にストウブの炊飯用の鍋でご飯を炊いてみたり、味噌玉を常に冷凍庫に用意するようになりました。
味噌玉の作り方と保存方法
☆味噌玉の作り方☆
まずは味噌汁の具材にする食材を細かく刻んでボウルに入れます。そこに味噌と顆粒だしを入れてよく混ぜ合わせたら、1食分ずつ丸めてラップに包めば完成です。
顆粒だしの代わりにかつお節を使っても良いでしょう。1食分のグラム数は、具材にもよりますが10〜20gくらいが目安。好みによって調整してみてください。
この味噌玉にお湯を注ぐだけで、美味しい味噌汁が簡単に食べられます。
味噌玉の保存方法
1食分ずつラップで包んだ味噌玉は、そのまま冷蔵保存や冷凍保存が可能です。
何個かまとめて保存する場合は、プラスチックの密閉容器やジッパー付き保存用袋に入れるのがおすすめ。なるべく空気に触れないようにすることで味噌の風味を保てます。
味噌玉の保存期間の目安は冷蔵保存で約1週間、冷凍保存で約1ヶ月です。冷凍すると比較的長く保存できますが、味噌の風味が良いうちに食べたいなら、なるべく早めに食べ切るようにしましょう。
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1週間とはいえ、電気のない不自由な生活がつらかったことはもちろんなのですが
一番ショックだったのは壊滅的な被害を受けた自分の町を見た時だったかもしれません。
電柱が倒れて、家々は壊れて、電話は繋がらないし、電気の復旧の目途は立たないままだし、信号も動いていなくて…。
戦場の後のような町の様子を見て、ここからほんとうに復興することができるんだろうか…とものすごく不安になったのを今でもよく覚えています。
そこからどうやって立ち直っていったかはもうあまり覚えていないです。
とにかく毎日必死で、ひとつひとつの事をヒーヒーいいながら取り組んで
しんどくなるといろんな人と互いの愚痴を吐き出し、また受け止めてもらって
失敗したり、転んだりしながらなんとか越えてきたように思います。
普通に暮らせている現在も
同じような感じで悩んだり、唸ったり、落ち込んだりしながら
少しずつ少しずつ前に進んでいくような日々。
「がんばれ!」といわれると苦しくなってしまうこともあるだろうから
誰にでも1日の中にどんなに小さくてもいいからくすっと笑えることが起こって
そんな小さな幸せが積み重なって
いつか前を向いて歩いて行ける力になるようにと願って止みません。
立春を迎えて、少しずつ暖かくなっていく季節
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どうか辛かったり、しんどい思いをしている人たちが春に向かってゆっくりでもいいから進んでいけますように。
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祈りながら味噌玉をこねるのです。