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母の商売の好循環の ロジック・ブランチ
教育のためのTOC Advent Calendar 2024 の7日目の記事です。
教育のためのTOCって何?については👇をご覧ください。
9月にMG研修で講義として話をさせてもらった母親の商売のことを、説明する際ロジック・ブランチで考えたのでここにも書こうと思います。
母の商売の紹介
わたしの母は、日本の三大朝市(?)のひとつ、石川県輪島市の朝市にお店を出していました。海産物の乾物屋でした。
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母がこだわっていた商品の筆頭が「蒸しあわび」でした。
海女さんが獲ったアワビを生で仕入れて、シンプルな味付けでゆがいて、干します。
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しかし今年の元旦に輪島市で起きた能登半島地震で、朝市通りは焼失。
自宅は幸い住める状態ではあるものの、母はこれを機に商売を辞めました。
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母にとってのアワビの価値
母はお店を辞めましたが、ここからは改めて母の話を思い出したものになります。
アワビを売ることは大変な仕事だと母が良く言っていました。
高級品なので仕入れ値(V)が高い。
売価(P)も高くなるし、そのわりに利益(M)がほとんどない生のアワビから加工するのはとても手間がかかる
(殻を外すのに力が要るし、鮮度がすぐに落ちるので時間勝負)
わたしも子ども心に「そんなに大変なら無理しなくてもいいんじゃないの?他にも商品はあるんだし」と言っていたのですが、母は「輪島の朝市にはやっぱりこれがないと」とこだわっていました。
母にとってアワビは看板商品であり、1番の広告宣伝でもあったのです。
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母の研究開発
母は賢く、商売っ気のある人でした。
考えて工夫して、子の心配を余所に商売を楽しんでいました。
一部、企業秘密なのかもしれないけど・・まあいいか😅(個人商店だし)
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上のブランチから続きます。
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さらに続きます。
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こうして整理してみると、とても研究熱心だし、その研究の成果が商品の価値や母の自信につながっていたんだなと、我が親ながら尊敬します。
さいごに: 好循環の強化
ここまで書いて面白いなと思ったのが、その後の話です。
「うちがアワビをちゃんと売るから、問屋さんもうちに一番に「買いませんか」と仕入れ品を見せに来るし、こっちからも問屋さんに「良いものを持ってこい!」と言うよ」と。
つまり母が工夫して売上をあげることで、良い仕入れができる。
それが母のお店の強みの源泉になっているということ。
母の努力は、めぐりめぐって商売を支えるうえで最も大切なところに還っているのでした。
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アワビが売れてもほとんど儲けはないとのことですが、
母にとってアワビは”輪島の朝市にはこれ“ “自分のお店のブランド・自信”だったのだろうなと思います。
何をつくれば売れるのか?と工夫し続けた
自分が製造とセールスマンと兼業しているので、自信を持って売り込めた
結果として、商品も、たぶん朝市のおばちゃんとしても、成長し続け、誇りの好循環となった
「お母さんだって、考えとるんやよ😁」
と母がニヤリとするのがかっこよくて可愛くてすきだ。
わたしも、こうして考えの整理の素振りをしていたら、そのうち母のように考えて行動する人になれるかな😁
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