掃除機の買い替えが進まない件を改めて書き出す
教育のためのTOC Advent Calendar 2022の23日目の記事です。
教育のためのTOCは、物事を考える時のシンプルなフレームワーク。
練習のワークショップでは、ファシリテーターが考えるテーマをあらかじめ設定してくれているときもあれば、参加者メンバーが「今何か考えたいこと、あるかな?」とテーマ出しをすることもあります。
今月のワークショップでわたしが出したテーマは、表題の件でした。
ワークで扱うにはしょーもないテーマかもしれない
はい、自覚あります。
「ほしいなら買えばいいじゃん」という周りの(声にならない)声が聞こえてきそうです。
足踏みしている感覚から、教育のためのTOCの3つのフレームワークのうち「アンビシャス・ターゲット・ツリー(ATT)」を使うのが良さそうだなと決まりはするものの、アンビシャスとは言いづらい、低レベルなお題です。
ワークショップでは、アンビシャス・ターゲット・ツリーのプロセスを練習する以前に、良い雑談のネタの扱いで、話は終わりました。笑
ただこのテーマは、過去のワークショップの場でも2回ほど出していました。
自分の中ではずっと解決していないことなんだなと今回改めて感じたので、プロセスの序盤だけですが、軽くやってみました。
アンビシャス・ターゲット・ツリーで考えるプロセス
アンビシャス・ターゲット(AT。叶えたいが少々困難でまだ叶えられていない目標・夢)を書き出す
アンビシャス・ターゲットの達成を阻害している問題点を出す(言い訳に近いことも多い)
出した阻害要因がなくなった状態(中間目標)を想像して書き出す
出した中間目標を、最初に達成すべきものから順に、下から上へと並べる
各中間目標(特にいちばん下のもの)を達成するための行動を考える
今回は2までやってみました。
書いてみると、「これってほんとに障害なのかな?」「案外漠然とした不安でしかないのかも?」といった確認ができます。
この例では、例えばですが、「どの機種を買うのか決めてないのに、なんスペックが不安なの?」みたいな、自問自答の確認が自然とできたりします。
ワークのときは、こうした全体のプロセスを意識するところまではいかなかったですが、それでも付箋紙にあれこれ書き出すだけで、メンバーからは
「最近の家電はすごいですからお店に見に行ってみるべし!」
「今の掃除機のままで、ササッと掃除できないのかな?」
といったフィードバックが得られました。
小さなテーマでもいい。練習しよう
そこまで深刻なテーマじゃないからこそ、こうして、「プロセスの途中まででもやってみようかな」「本当のアンビシャス・ターゲットってなんだろうな?」と気軽に考えてみることができるとも言えます。
今回の例も、以降のプロセスを進め、掃除機を買い替えることでQOLを上げるのかどうか、自分の思考と行動に今までよりももう少し注目して、追跡してみます。笑
こうして練習することで、いざ本当に真剣に考えないといけないとき、ピンチのときに、このフレームワークを自然に使って考え、自分の中から答えを引き出すことができるときがくる。
以下も、そんな経験のひとつです。
今回はそういう練習には良いテーマでした。
最後に。
わたしが住む北陸地方は、今日は雪&低温でとても寒いです。みなさまが少しでも穏やかな夜を過ごせますように。