なぜそれがつながるの? - あなたの話がわかるまでのプロセス
教育のためのTOC アドベントカレンダー 2023 の22日目の記事です。
本人からの許可も出たので、恒例の(?)妹とのやりとりシリーズです。
飛躍していてぱっと理解できない
週末の夜にLINEがありました。
「マスターが忙しくてバスに間に合わないかも」
彼女がバーにいることは知っていたのですが、急に言われて「??」となりました。
教育のためのTOCのロジック・ブランチで書くとこんな感じでしょうか。
でもわたしの頭の中では因果関係がはっきりしませんでした。
家族とのLINEでのやりとりにはこのようなパターンが多い気がします。
「関係性が近い+手短なメッセージ」は色々と省略されすぎて、瞬間的には理解できないことが多いです。
定型的に「なぜならば〜?」と訊く
「何を言ってるかわかんないんだけど」と言うと相手の感情を逆撫ですると経験上わかっているので、「なぜならば〜?」と聞いたところ、
「お会計の声をかけるタイミングを失ってる」と返ってきました。
おー、なるほど。そういうことね。
単にわたしの推論する力が足りなかったのですが、そこまで聞いて、状況が飲み込めました。
わたしたちにとっての「なぜならば〜?」
お互いに教育のためのTOCを知ってから、彼女に「なぜならば〜?」と訊くと素直に答えてくれるようになりました。
このことはわたしにとって妹とのコミュニケーションをとても楽にしてくれています。
教育のためのTOCではこの定型文で訊くことが説明されています。
講座を受講した後で改めてそのことを彼女に説明してからというもの、「なんでそんなに詰めてくるの?」という負の感情をいったん脇に置いて、ゲーム感覚で答えてくれるようになったと感じます。
「おっ、きたな」という感じです。
(もちろん気持ちの余裕があることが前提でしょうが)
元々「なぜ?」という質問は詰問と感じさえしなければ、何かを答えようとするモチベーションを刺激します。(小さい子どもに試すとよくわかります)
その効果をお互いに享受できているなーという感じですね。
「なぜならば」で出てきた理由は、その手前の結果のことも
LINEでの会話はここまででしたが、後日ロジック・ブランチの練習をかねてもう一度考えてみました。
まず、ロジック・ブランチ的に言えば、「追加の原因」というよりは「元の原因によって起こった(中間の)結果」のように思いましたので、次のように書き換えました。
ただ、こうして修正してみると、やはり点線の部分にまだ飛躍を感じます。
他の情報も見える化して 状況を説明する
別の日に本人と一緒にロジック・ブランチを書き直してみました。
1つ前のロジック・ブランチから想定できるいくつかの疑問を共有しながら、箱を追加していきました。
そのバスに間に合わないとまずかったの?
マスターが忙しいと会計ができないの?
そもそもなんでちょっと会計が遅れたくらいで間に合わない?(笑)
最終的なロジック・ブランチは、右の図のグレーの箱を追加したものになります。また、一番上の箱を修正し、どんな状況だったのかを詳しくわかるようにしました。
ここまで書いてみると「もう少し早めに会計のお願いをしたらよかったかもね」という話もできるようになりますし、
書きながら話すことで、あーあなたはあのときこんな状況だったのねとより理解できました。
時間にもお金にも余裕をもってバータイムを楽しめる大人になりたいですね 😀
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