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吉田神社の熱い夜

1月31日(金)
大阪に住む友人に、愛媛産直の蜜柑をお裾分けしたいから住所教えて!とLINEする。
年末に誘われて飲みに行った際に、早期のがんが見つかり年明けから治療すると聞いていた。

「あなたは女神か?」
すぐに返信がきた。ちゃんと住所も入ってる。
あ〜いいな〜!!スカッとする。
私はこういう時、「お気持ちだけで嬉しい」とかつい言ってしまうからほんと良くない。

善意は有難く受け取る!
感謝の気持ちはストレートに表す!

やさしいようで、意外とできてない、「この歳になっても」案件。
2025年行動目標がまたひとつ追加された。

ちゃんとできてる友人には、蜜柑以外もたんまり入れてお送りします💮

2月1日(土)
京都ほど「節分」がアツい土地がこの世に存在するだろうか。
そのアツい京都の節分界隈でもトップに君臨する、吉田神社の節分前夜行事・追儺式(ついなしき・別名鬼やらい)に、念願叶って行ってきた。

追儺式とは、かつて平安の宮中で大晦日に行われていた行事。それを京の鬼門を守る吉田神社が引き継いで、節分前夜に行っているのだそうだ。
陰陽師に続いて四つ目の方相氏(ほうそうし)が赤・青・黄の鬼を追い詰め、最後は殿上人が矢を放って退治するという、聞いた感じはクラシック鬼退治フルコース版。期待高まる。

吉田神社 一の鳥居
ふもと一帯は京都大学で、この左にシンボルの時計台がある


が、結論から言うとほぼ、いや全く見られなかった…。じいちゃんのあれこれで出かけるのが遅くなり、神社に着いた時には既に追儺式開始の18時。何とか間に合ったと思ったのが甘かった。ものすごい人だかりで御本殿の近くにすら辿り着けない。

こんな視界。
前方の人がアップで撮影する画面越しに一瞬、中の様子が垣間見える。隣の女子がしきりに「ライブのモニター画面か」と言っていた

モッシュに押されるように気づいたらここに辿り着いたが、これは鳥居の外で、神事が行われるのは当たり前だが鳥居より中。そもそもの位置取りが間違っている。

仕方ないので、「うぉーーー」と鳥居の向こうから轟く掛け声や、「鬼が弱ってきました」などの場内アナウンスを頼りに、想像を最大限ふくらまして楽しんできた。声だけで見たつもりにってダクト飯か。俺は春日か。

あとは福豆抽選のトヨタルーミーを待つのみ

カイロ3枚、追いババシャツで寒さ対策して行ったが、現場は天然押しくらまんじゅう状態で、寒いどころか私は汗をかいた。

ちなみに外国人観光客はほぼ数えるほどのみ。勿体ない。来年節分近くにツアーが入ったら、絶対に勧める。そして神事が見たかったら18時よりも早めに行けとアドバイスしてあげる。
ガイドとしては、こういう感覚が分かっただけでも、今日の収穫は上々なのだ。
外国人YOUたちにも日本人のソウルに根付く「鬼と福」の感覚を少しでも共有してもらえたら嬉しい。

来年はダクト飯じゃなくてちゃんと本物のフルコースを食べるどー!