カレンの人たちに教えてもらった機織り③
前の投稿、しましまの布の次には
1歳の娘が着る貫頭衣を織った。
「織った」と偉そうだけれど、
わたしは不器用なので
すぐに絡まって
一人では修復もできず
誰かを呼んできて治してもらう羽目になる。
なので、わたしが織っている間は、
友人たちが隣でおしゃべりしつつ
監督してくれていることも多かった。
ある日も友人アビーが直してくれた。
その部分のひきつれと糸がぴょろんと
輪になって出ているのはそのまま。
「これはこのままでいいの?」
正直、不格好なのは気にならないが、
そんなふうになったら、
ほどいてやり直すものなのだろう
と思っていたから。
すると彼女は
「うん、このままでいいよ、別に。
自分のだし。
こういうことがあった、
っていうだけのこと」
その時は、面倒臭いから
やり直さなくて済んでよかった!
これならわたしも続けられる、
と思ったのだけれど、
後々思い返すと
失敗をなきものにして
綺麗にやり直さなくてもいいんだ
傷も汚れも
そのまま持って生きていくんだ
という生き方みたいで
かっこいいなと思っています。