カレンの家 ①
若い頃、タイ🇹🇭北部のカレン族の村に
家を建てさせてもらって住んでいました。
山岳民族の人たちのNPO で働く夫
チェンマイ大学の大学院生のわたしと
一歳の娘
カレン族の人たちが好きで
暮らしぶりが好きで
村が好きになって通っているうち
「うちの庭に家を建てて住めばいいじゃん」
みたいなことを
言ってくれるおじさんが現れました。
山から木を切り出して来るときが
一番大変だったらしいが
その後は、
(家づくり素人の夫は含む)数人で
数日で出来上がりました。
木を切り出してくる作業の数日間は
みるみる夫が細くなっていき
本人曰く
「血の色のおしっこが出た」
と言っていたので
作業のきつさは🫢
そうはいっても
あっという間に出来上がる家。
寿命はきっと10年とか20年、
長い間はもたないが
壊れたらまた新しく建て直せばいい。
「日本の家は100年以上ももつんだ、
素晴らしいね✨✨😍
でも、
それだとどうやって
子や孫に家の作り方を伝えていくの?」
と不思議がる彼ら。
そうだよね
村にあるもの、
自分たちの身の周りのものは
全部自分たちで作っている暮らし
当然家づくりも
伝承していくもののひとつです。
10年20年で壊れる家は
家造りを学び伝えていくのには
ちょうどいいのかもしれません。
こうしてわたしたち家族は
カレンの村に住み始めたのでした。
続く
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