海外から見た日本の戦争を知ろう②『硫黄島からの手紙』『父親たちの星条旗』
前回、日本の加害を扱った戦争映画を観ていこうと宣言しまして、観たものをアップしていこうと思います。
映画鑑賞は特に趣味ではなく、「戦争もの」も今まで全くといっていいほど見てません。
日本の映画で言うと、「ビルマの竪琴」も観ていないし、「戦場のメリークリスマス」も観ておらず、一般教養レベルも達していないので恥ずかしいのですが、少しずつ観ていこうと思います。
1本目:『硫黄島からの手紙』
https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B00GMUOVVG/ref=atv_dp_share_cu_r
プライムビデオで見られて、一番アクセスしやすかったこちらをチョイス。
クリントイーストウッド監督で、ハリウッド映画なのに全編日本語なんですね。
映画の感想を書くのは初めてで、大したことは書けないのですが、感じたことを書いておきます。
どこからがネタばれになるのか分からず💦なるべく気を付けます。
見終わってみて、びっくりするような内容はなく、日本軍の嫌なところ(上官の権力乱用と暴力、無謀な作戦、人命軽視とか)は変わらず。
冷静で人道的な上官は、海外との接点を持つ人。
日本の精神では戦争は無理だということでしょうか。
アメリカの艦隊が来た場面の圧倒的な物量、兵力差に「ほんと何やってんの」と言いたくなりました。
監督のクリントイーストウッド、なんでこの映画を作ったんだろう?というのが一番の疑問でした。
調べてみると、『父親たちの星条旗』という映画との二部作だそう。
同じ硫黄島の戦いを日本側から見たものとアメリカ側から見たものの。
なるほど。そういう意図があるんですね。
日本人はアメリカ側からの視点を見る、アメリカ人は日本からの視点を見る、ということ?(観客は日本人とアメリカ人に限らないとは思いますが。)
こちらも観てみました。
2本目:『父親たちの星条旗』
https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B00GLFBFE8/ref=atv_dp_share_cu_r
この写真、見たことありました。
硫黄島の戦いで撮られたものなんですね。
有名な写真のその裏にあったもの。この写真に至るまでの経緯、写っている兵士たちのその後を描いています。
この写真の後もまだ戦闘は続いていて、写真に写っている中で生き残ったのは3人だけ。
こちらの映画の方が私には衝撃でした。
アメリカ本土のいつもの生活、明るい雰囲気、ヒーローをたたえる花火が上がる。アメリカの盛り上がりに面食らう。
「戦争」のイメージがまるでちがう。
日本の「戦時中」とは全然ちがう。
アメリカはこういう感じだったのか。
硫黄島に向かう健康そうな若者の体、圧倒的な船団、豊富な物資。
それでも、死んだら終わりなのは同じ。
兵士は圧倒的に多い、補給も来る、だけど、その人の人生は、その人が死んだら終わり。
硫黄島の戦いについて
硫黄島のことも硫黄島の戦いもよく分かっていなかったので、少し勉強しました。
『硫黄島からの手紙』海外からのレビュー
私が戦争関連の映画を見る目的は、「海外から見た日本の戦争を知る」なので、『硫黄島からの手紙』の海外からのレビューを見てみました。
こちらのサイトから ↓
すべてのレビューを読むことはできませんでしたが、気になったものをGoogle翻訳とDeeplで翻訳して要約しました。
・戦闘シーンはあるものの、主に日本兵の個人的な物語に焦点を当てた映画。私にとって重要だったのは、日本人とアメリカ人がいかに似ているかという点です。どちらも自国のために戦い、相手のことをほとんど知らないため、互いに歪んだ見方をしていました。
・負傷したアメリカ兵に優しくする日本兵を描く一方、アメリカ兵が捕虜の日本兵にひどい扱いをしたと描くのが許せない。
・この映画は、日本の残虐行為の犠牲となった女性たちの苦しみを無視し、残忍な日本兵を好青年として描いている。
・今日、日本人は勤勉で平和的で、少なくとも私は恨みを抱いていない。しかし、帝国時代、彼らの行為はひどいものだった。そして、もっと重要なのは、彼らは決して自らの悪行を認めず、信じ難いほどの残虐行為に対し、謝罪や賠償をしていない。それどころか、彼らは自らを戦争の犠牲者とみなし、積極的に国内の歴史を書き換えて教えている。
この種の映画は日本の国家的偽善を強化するだけだ。
彼らが全面的かつ率直で謙虚な後悔を表明し、後世の人々に歴史の重荷を受け入れさせるまで、彼らは彼らが振舞ったとおりの野獣として描かれるべきである。そうしなければ、彼らの犠牲者全員に対する裏切りとなる。
レビューは個人の感想ですし、海外の意見を代表するものではないと思います。
謝罪や賠償に関して、事実と反する部分もあります。
でも、「日本と日本人のことをこう見ている人もいる」という学びになりました。
また書きます。ではでは。