「抗がん剤治療の脱毛の悩みをファッションで和らげること。」そして私の闘病日記(1) アトリエ移転と自分へのヘアドネーション
帽子を作り続けて今年で30年になります。
そんな私も毎日向き合ってきた帽子から、離れた期間がありました。それは乳がんの手術とその後でした。
自らの癌を、入浴時に気づいたときから
病気と向き合う事が始まりました。
主治医から告げられる詳細な説明。
家族の落胆の様子はまるで夢でも見ている感覚でした。今までとは違う世界に足を踏み入れたかのようなフワフワとした緊張感が私を包んでいました。
冷静になるには数日かかりました。
そして私はまず、仕事場である芝川ビル(大阪船場にある歴史的建造物)から、アトリエを自宅近くに移転する事にしました。
大好きな芝川ビルから離れる事は本当に断腸の思いでした。
細部までこだわりを感じる、素晴らしいレトロ建築。年月が経ち円やかになった芝川ビルは、日々私を包み込んでくれて、毎晩ビルが閉まるまで残って作業していたものでした。
お店解体時は身が削られる思いがしました。
大好きだったアンティークのドアや、昭和初期のガラスの両開きのドアは、今も大切に保管しています。
いつかまたお店を作る時の為に。
抗がん剤治療のスケジュールが決まる前に
私はロングヘアをショートカットにしました。
自分用にヘアドネーションするためです。
自らの頭髪でウィッグを作ることが出来る事を
ご存知ない方も多いかと思います。
私は癖が強い毛髪なので、通常のウィッグが難しくて。突然のサラサラヘアにはやはり自分も周りも違和感がありますので。
【ご興味のある方に、自毛ウィッグについて】
ヘアドネーション用にカットしてもらう。
*ヘアドネーションに協力している美容師さんに相談してください。
髪を届けがてら一度来店して、頭の型をとります。出来上がりまで3か月維持かかるので、合間にお安めのウィッグを買うことをおすすめします。
こちらに貼っておきますので
ロングヘアでこれから闘病される方は是非ご利用ください。
ウィッグも準備して、これから私の抗がん剤治療が始まります。
仕事の予定は既に入っているし。。
いったいどう切り抜けるか、わたしはどうなるのか?前の見えない状況で
その時はまだ、不安しかありませんでした。
続く。
抗がん剤治療の副作用である脱毛。
脱毛してもウィッグなしでお洒落を楽しめる帽子を私の経験を活かしてお作りしました。
クラウドファンディングのMakuakeにて先行販売スタートいたしました!
Makuakeは9月から納品スタートですので
●今、抗がん剤治療中の方。
●これからご予定のある方。にオススメいたします。
●治療の予定はないけど、帽子が素敵だからという方も大歓迎です。
治療が終わっても、ずっとかぶっていただけます。[mon coeur・モンクール]は私のココロです。
Michiko Ueda
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