ChatGPTの安全なWebライティング活用法【専門家が解説】
「ChatGPTの使用で機密情報が漏れたってニュースあったよね」
「ChatGPTはネット上の文章や画像がベースだけど、著作権は大丈夫なのかな?」
「ChatGPTって間違った情報も言うことあるよね」
「うーん、ChatGPTを安全に使う方法ってないのかな?」
あります!!
■ この記事を書いている人
Webコンサルタントで、大学の非常勤講師。
大学ではWebライティングの講義を受け持っています。
7月13日、文部科学省は大学でのChatGPTをはじめとする生成AIの取り扱いについて通知しました。
小中高については7月4日に通知済みです。
文部科学省の資料・関連資料を確認した上で、私の経験から導き出した、ChatGPTに代表される生成AIの安全なWebライティング活用法を紹介しましょう。
結論から言いますと、自分で考えたページ構成や文章についてChatGPTに代表される生成AIに意見をもらい、改善する使い方です。
1. 人が主体、ChatGPTは道具
基本的な考え方としては、人が主体、ChatGPTは道具です。
自分自身が考えること、創造することが大切です。
ChatGPTは、あくまで発想の手助けをする存在。
Bing AI、Bard、Notion AIなど他の生成AIも同様です。
生成AIは人の考える力を奪うこともできれば、向上させることもできます。
生成AIを使って思考力や表現力を向上させる方法を紹介しましょう!
2. 自分で考えた後に意見をもらう
自分でページ構成を作成した後、文章を書いた後にChatGPTを利用するとよいでしょう。
自分で考えてから、ChatGPTに意見をもらいます。
ChatGPTが回答しやすいように正しい指示文(プロンプト)で指示を出し、得られた回答については自分で判断することが重要です。
1. ページ構成のサポート
自分で作った構成案に対してアドバイスをもらうことにより、足りない視点をみつけて、考えを深め、改善するのに役立ちます。
着想を得るイメージです。
例えば、本記事はタイトルと見出しを作った後に何か違う気がしました。
(見出しが多すぎる気がする、どこか本筋から外れている不要な見出しはないだろうか?)
「(不要なのは)なんとなくここかな?」と思っていた箇所を生成AIにズバリ指摘されました。
(ここは書きたい部分だけど、この記事じゃなくて別記事にしよう)
本筋からそれている見出しを消すと、すっきり筋の通った構成になりました。
2. 文章編集のサポート
自分で作った⽂章に対して⽣成AIに意見を求め、何度も推敲して、よりよい⽂章にするのに活用できます。
英語学習と同じで、語彙力や表現力を上げることができるでしょう。
(ChatGPTと同じ生成AIであり、文章作成に強いNotion AIを使用)
記事タイトルについて例を挙げます。
本記事のタイトルについて10案考えてから、3案に絞りました。
3案のなかでどれが一番よいか理由も合わせて答えてほしいと言ったら、以下(△例)を選んでくれました。
選んだ理由は、重要である最新性、専門性を表す言葉が文の前半に入っているからと。
(キーワードの「ChatGPT」が出てくるのが遅いんじゃないかな)
私「『2023年7月』と『専門家が解説』、どちらがより大事ですか?」
Notion AIによると、「専門家が解説」のほうが大事。
理由は「安全」という言葉があるから。
そこで、以下のように、「専門家が解説」を文頭に、「2023年7月」を文の終わりに配置しました。
アドバイスを受けながら、自分の力で完成させました。
補足:AIの活用により文章力を上げる方法については、3カ月前に記事を公開しています。
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3. 注意事項
生成AIの使用にあたっては、2点、注意事項があります。
1. 個人情報、機密情報を入力しない
安全に使うために、個人情報や機密情報は入力しないようにしてください。
2. 情報源を確認する
人間の著作物がベースとなっているため、情報が正しいかどうか、著作権に触れないか必ず確認してください。
4. まとめ
ChatGPTに代表される生成AIを安全にWebライティングに活用する方法について、まとめます。
自分を主体とし、ChatGPTなどの生成AIを道具としてうまく活用する。
自分で考えたページ構成や文章に意見をもらい、改善するために使う。
正しい指示文(プロンプト)で指示を出し、最後は自分で判断する。
注意点
・個人情報、機密情報を入力しない。
・情報源を確認する。
※本記事のアイキャッチ画像は、Canvaで画像生成したものをPhotoshopで加工したものです。
(プロンプト:黒いスーツを着た若い女性の先生が人差し指を立てて立っている。背景は青色)
5. 次回書きたいこと
生成AIの急速な普及により、著作権への関心が高まっています。
いま、月に20件くらい質問をいただいています。
一番多いのは「引用の仕方」、つまり著作権関係ですね。
引用してよいかどうか確認する方法、引用する際の書き方やマナーについて、次回解説する予定です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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