ノーベル平和賞への思い
日本原水爆被害者団体協議会
がノーベル平和賞を受賞しました
「めでたい」ではなく
「大変意義深い」という
感想を持ちました
広島・長崎での原子爆弾の
被害者（被爆者）の方々が
生の声を世界に訴えて
こられました「核兵器廃絶」
一瞬にして
街が壊滅し
人がいなくなる
その影響が
後々まで続く
自分の身体への異変が
いつ起こるやもしれぬ
その恐怖と戦いながら
私も戦争を体験しました
3~4歳だったのに
その時に恐怖感は
未だに消えることがありません
満州で忠霊塔に
爆弾が落とされて
夜の闇が
真っ赤になったこと
恐怖でがくがく震えたのを
覚えています
日本へ引き揚げて来るまでの
道すがらも
いつ何が起こるのか
全く分からないという不安
ひたすら母に付いて行く
どんなことがあっても
はぐれてはいけない
それだけを考えて
歩いていた気がします
わずか5歳の時の体験です
原爆の投下は
私の体験したレベルを
はるかに超えた被害を
長崎に、広島に
もたらしました
長崎平和公園に初めて行った
小学生のこと
平和公園にある「平和祈念像」の
大きさにびっくりしました
次は中学の修学旅行で
長崎平和公園に行きました
たぶん事前に色々調べて
出掛けたのだと思います
その中で今も覚えていることが
あります
信心する宗教によっては
平和公園に行っても
平和祈念像の前にはいかない
という人たちが
いらっしゃるということ
平和を祈念してと作られたものであっても
千差万別の思いがあって
皆が受け入れるものではない
宗教が絡む思考の
深さ、難しさを知りました
広島の平和記念資料館へは
小学生だった息子を連れて
家族で行きました
衝撃が強すぎないかしら
という不安がありましたが
本人が行きたいと申しましたので
中へ入りました
人への被害の写真
人影の石
胸が詰まるような展示資料が
並びます
息子は神妙な面持ちで
見つめておりました
その歳なりの
思いや解釈があったことでしょう
良い機会になったと思います
現在も紛争が
長く続いている地域があります
宗教、文化、経済
理由は根深く複雑です
泣き叫ぶ子どもたちの
映像に胸が痛くなります
安らげる場所がない
満足に食べるものも
手に入らない
彼らが今置かれている
環境に対する不安、不満の感情が
いずれ相手に対し
また敵対心になっていく
という負の連鎖が続いていくのでは
ないかと心配にもなります
日本被団協の
ノーベル平和賞受賞により
被爆者の苦しみや体験が
世界のより多くの人々に
広く認知されること
核兵器の被害は単なる
過去の事件ではなく
現在も被爆者に健康被害などの
影響を与え続けていること
だからこそ
二度と核兵器が使われるような
ことがあってはならない
という抑止になってくれること
を願います
決して簡単なことで
ないことは分かっております
それでも
一日も早く
現在起こっている紛争が
平和的に解決されることを
戦争体験者として
切に切に願うみちこでした
最後までお読みいただき
ありがとうございました
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☆〈プロローグ〉 ◉私とは ◉太平洋戦争勃発
◉日本への引き上げ ◉引き上げ船 ◉祖父の死と父の帰還
☆〈第一話〉 ◉子供時代 ◉高校時代
☆〈第二話〉 ◉大学受験 ◉初めての挫折
☆〈第三話〉 夫との出会いと結婚
◉夫との出会いエピソード ◉結婚生活
☆〈第四話〉 幸せな家庭が一転
◉夫の独立とバブルの崩壊 ◉阪神淡路大震災
☆〈第五話〉 副業に挫折で83歳の私の稼ぎ方とは
◉ネットワークビジネスに挫折した私
◉ネットワークビジネスの問題点
☆〈追伸〉