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ZAZEN BOYSのニューアルバム『らんど』を聴きました

TPOとは、大切だ。

何かを声に出して発したりそれと同時に奇怪な行為を行うにしても、時・場所・状況が異なればそれがおもしろとして受け入れられるか、ドン引きされるかといった結果は異なってくる。ちぐはぐではいかんのである。当然これはブーメランである。


音楽もそう。

当たり前だがその時の自分の心持ちだったりや状態、聴く場所などなどによってバチッとハマったりすれば、いやちゃうぞとなったりもする。極論だが葬儀場でAC/DCを流そうものなら逮捕される。フィッシュマンズのナイトクルージングにしても首都高で湾岸ミッドナイトみたく爆走してたんじゃいかん。ゆっくり公道をドライブでないとなのである。マンチェスターに行ってOasisを聴いたり、スコットランドでBorn Slippyを聴くのはささやかな自分の夢の一つだ。ちょっとズレたかな?


ZAZEN BOYSを聴くなら、日本に限る。

いや彼らの楽曲をどこで聴こうがそこが日本になってしまうのだが、できることなら日本で聴くべしというところには変わりない。更にいえば冷凍都市のマンションの部屋だったりが良い。できるなら道路が近いところか。


団地、踏切、ビルディングの配列、ブックオフ、

様々なものが想起させられる。


本日ニューアルバム『らんど』が各音楽配信サービスにて聴けるようになった。

ディズニーランドとか、ラ・ラ・ランドとかいった「何とかランド」ではなく、

ただ、『らんど』

アルバムには「乱土」という楽曲も収録されている。


朝飯を済ませ、外へ繰り出してすぐに再生。


繰りっ返される
諸行は無常


恒例の、幾度となく聴いたフレーズがアルバムの始まりを告げ、

これからくるサウンドに身構えた。


51分33秒

全編通して安定した、しかしやはり不安定な変拍子。


前半~中盤のゆったりした、無機質で、しかしカッコのよろしい世界観の楽曲で主に構成されており、

終盤に差し掛かったところで流れるのが、向井秀徳が手掛けた作品の中でこれほどにないほど凄まじい内容であるともいえる、「永遠少女」

以降は過去の作品にも要所要所で現れていた、おもしろヘンテコワールドが展開。


相変わらずのスルメ。

また何回も、曲の順番を覚えきるまで聴くことになりそうである。




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