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調布市陥没事故から4年、調布市東つつじヶ丘のいま 地盤補修は住民のためではない 外環道工事の中止を求めます


【#人生の総決算をいきなりさせられる】

#外環道工事の中止を求めます #大深度法の廃止を求めます

2020.10.18に閑静な住宅街で発生した、道路陥没事故。

調布市東つつじヶ丘の住宅地の道路が陥没しました。

それは、東京の4市3区を横断する、高速道路建設が陥没事故の原因でした。

なぜ事故が起きたのかといえば、地下に直径16メートルのトンネルを掘っていたから。

そしてその道路工事の何が最も問題なのかといえば、「地域に住む住民の合意を全く得ないで道路工事を行っていた」大深度法が法的根拠となっていることでした。

本日、道路陥没事故から4年経つ調布市東つつじヶ丘の現場をゆっくり歩きながら視察に伺いました。

自分は元々は調布市の出身で、ここつつじヶ丘は若い頃から良く足を運んだ土地でした。

そして、陥没事故が発生してからは特に足を運ぶようになりました。

元々はとても閑静な住宅街で、付近の道路は車1台行き交うだけで大変な道路。
調布市という新宿まで電車で10分ほどの街ながらも、近くは入間川があり、人が住むのには適した住宅街。

それが、あの事故からこの街の風景は、どんどん変貌していきました。

2022年2月28日、東京地裁で地下を掘削するシールドマシンの工事差し止めを命じる決定が出ました。

その後、事業者であるNEXCO東日本は、陥没事故現場周辺の範囲で緩んだ地盤の補修工事を行っています。

「緩んだ地盤の補修工事」と聞くと、一見住民の為にも聞こえますが、本来、地上に住んでいる住民の安定した生活を守るためには地上から5㍍〜10㍍、15㍍を安定させること。この地盤補修工事は、その表層面は工事せず、深い部分だけの工事を行う。表層部分を改良しないということは、地表面に一番影響し、これは地上に住む住民の安全を守る工事ではなく、トンネル工事を行う為の工事、と多くの専門家は口にします。

そう、この地盤補修工事は、住民の生活を守るための工事ではなく、「工事の失敗を認めず、大深度法の不備を認めず、とにかく強行する」“とにかく突き進む”、ための地盤補修工事なのです。

冒頭の「人生の総決算をいきなりさせられる」という言葉は、今日じっくりとお話を伺った、シールドマシン工事トンネル直上からわずか30センチほど離れた場所に住まいを持つ、丸山重威さん。

ご両親と一緒に暮らし、人生の大半をこの地で暮らした丸山さん。
「地上への影響はない」という国や事業者らは頑なにこう言っていたが、案の定の陥没事故。

ご家族の生活を守るため、ご高齢でのお引越しを決めました。

地域住民を分断しながら、突き進むこの高速道路工事。

本当にこの高速道路は必要か。

もちろん元々予定にはなかった陥没事故、そしてこの地盤補修工事。

地盤補修工事は予定していた2年が終わろうとしているが、もちろん2年では地盤補修工事は終わる気配はありません。

それどころかこの外環道工事自体が2020年に終わる予定でした。

それが、“地下40㍍より深い場所を掘削する”という工事が予想以上の難工事の為、工事は難航。
そして起こった陥没事故。

「政治で再検討が必要だ」と丸山さんは仰っていました。

そう、この国の政治は、再検討を行わない。
郵政民営化もそう、原発事故もそう、まともに検証も行わず、なかったことにしてなぜかそのまま突き進む。

今回、非常に貴重なお話を沢山お聞きしました。

先日大きく報道された、リニア中央線工事現場にほど近い場所から湧き出た気泡。

外環道工事も陥没事故直前に、同様の気泡が湧き出ました。  

何かの前兆なのかもしれません。

そして、このあとは北陸新幹線での大深度地下工法。

本来あるべきまちづくりとは、そこに住む住民の考えがあってこそのはず、住民の意向が全く無視される。

人には「住み続ける権利」がある、これはもはや公共の福祉を無視している、他人の人権を無視した狂った道路工事。

不条理を人に押し付け、経済を回すために、人々の人生をめちゃくちゃにする。

政治で絶対に行わなければいけないのは、この事故が起きてから、いったいどうするのか、との今後の再検討。

この工事は政治で止められる。

地下は何が起こるかわからない、そしてそこに住む人々の了解を得ないで行う道路工事。

私たち新社会党は、「外環道工事の中止」「大深度法の廃止」を堂々と掲げます。

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