2024.9.4 #結局は荷物の心配か 2024年問題 東京新聞こちら特報部 玉木雄一郎代表、返答求む
2023.9.4(月)東京新聞・こちら特報部 #2024年問題
トラックGメン問われる成果・高速100㌔容認?深夜走行増える?
#結局は荷物の心配か 「そのうち本当にモノが運べなくなる。実際にそうならないと分からないのか」
本日、東京新聞こちら特報部という特集記事で2024年問題が紙面に。
8.23に自分が国民民主党・玉木雄一郎代表に「速度制限緩和発言に対しての発言の撤回を求める要請書」を提出した時に同行してくれた東京新聞、山田祐一郎記者が記事を書いてくれました。
まずはこちらも話題となっている、政府が発表した政策パッケージ、「トラックGメン」特集。
トラックGメンとは、荷主と運送会社の取引を監視し、運転手の労働環境改善と取引の適正化を図る、としている政策パッケージの目玉政策。
そのトラックGメンを記事にしています。
トラックGメンが運送会社に直接聞き取り、監視強化としているが、トラックGメンが荷主側に対しての強制力はなく、実際にトラックGメンがある運送会社への訪問聴取を行った時に記者が同行。
聴取後の運送会社社長は「国側が聞いてきてくれるのはありかたい」としている。
今後、実際にどこまで荷主側に対して国側は働きかけてくれるのか。
お手並み拝見と言ったところか。
長時間の荷待ちや依頼になかった付帯業務、運賃の不当な据え置きに対して国側はどこまで働きかけてくれるのか。
ドライバー側の本音も。「文句を言いたくても荷主から出入り禁止にされるのが怖い。会社にも迷惑がかかる」と発言したドライバーの声が掲載されています。
これがドライバーの本音です。
気持ちは痛いほどわかる。
自分がなにか問題を起こしたら、自分だけならまだしも、会社に迷惑がかかる。
会社に迷惑がかかるとは、仲間のドライバーにも迷惑がかかる。
仲間のドライバーに迷惑がかかるとは、その仲間のドライバーの家族にも迷惑がかかる、ということだ。
荷待ちの待機などでもそう。
この暑い中、エンジンを切って車の中で2時間も3時間も待たされることがある。
文句を言いたくなるのも当然だが、その時に会社や仲間たちの顔が浮かぶ。
「これで文句を言ったら、皆に迷惑がかかる」
中にはこれで、車の中で熱中症により亡くなった人もいる、と聞いている。
ここまでトラックGメンは本当に対応してくれるのでしょうか。
そして、自分が国民民主党・玉木代表に提出した要請書。
「安全上問題があるだけでなく燃費も悪くなる。働き方改革でやるべきなのはトラックドライバーの処遇改善のはずで、トラックや一般車ドライバーを危険にさらす速度制限緩和ではない」と自分が最も訴えたいことを名前付きで記事にしてくれました。
政府の政策検討会に参加した大学教授は「労働時間の短縮という意味では一定の効果が期待できる」としたが、肝心の「運賃や賃金をどう上げるかという部分には踏め込めていない」という発言が。
それは残業時間に法規制が入れば労働時間が短縮できるのは当然。破れば運送会社が法を犯した事になるのだから。
だがこの問題の本質は、長時間労働低賃金。
元トラックドライバーでフリーライターの橋本愛喜さんの発言が核心を突く。
「働き方改革と言いながら結局、荷物の心配しかしていない」
そうなんです、玉木代表の発言に代表されるように、結局一部メディアなどで取り上げられるのは「消費者に荷物が届かなくなるから大問題になる」ということ。
もちろんそれも問題だがそれだけではない。
「長時間労働低賃金に残業規制が入るため、ドライバーの賃金が下がり離職が多くなる。そうなると、全国に荷物が届かなくなる」んです。
ここまで便利となった世の中。次の日にはネットで注文した荷物が届く。
その裏では我々トラックドライバーが日夜眠い目をこすりハンドルを握り、目的地まで荷物を届けているんです。
物流の大半は、自分がやっているような企業間、倉庫間移動。
宅配の荷物は物流の1割程度だと言われている。
だが、消費者の目に最も届くのは、その1割の宅配便荷物。
その1割の荷物だけがマスコミなどで大きく取り上げられ、それが最も大きな問題とされ、その解決策として玉木代表のような的はずれな提言が制度化されていく。
問題が矮小化されている。
この問題の本質は、ドライバーの長時間労働低賃金。
トラックドライバーの人権問題にも発展する。
そしてもう一つの大きな問題は、「トラックドライバーは消費者に最も見えにくい。」
だから自分は発言します。
働き方改革とは本来、トラックドライバーの働き方を改善するのが本来の目的だったはずだ。
それが結局最終的には荷物の心配になる。
こんな働き方改革、看板倒れの働き方改革、いったいどれほどの意味があるのでしょうか。
#トラックドライバー #大型トラックドライバー
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