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2023.9.12(火)三鷹市議会 2024年問題請願審議 貨物自動車の高速無料化を求める! 委員会質問、審議
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12820524786.html
2023.9.12(火) #まちづくり環境委員会 #三鷹市議会 #2024年問題 #請願権
請願補足説明後にまちづくり環境委員会の山田委員と紫野委員からの質問受けました。
いただいた質問と回答を思い出すかぎり書いてみました。
何度も言いますが、1990年の物流二法の法改正、規制緩和から業界のバランスが崩れた。
自分はこの問題は政治の責任だと思っています。
5請願第2号 「2024年問題によるトラックドライバーのさらなる処遇改善のため、貨物自動車限定の高速道路料金負担の見直しを求める意見書の提出を求めることについて」
紹介議員、野村羊子議員
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山田さとみ議員・反対(都民ファースト)
Q 高速道路のコストについて、本来は荷主の経費だと思うか?
A 荷主負担は当然だと思うが、それ以前の前提としてそもそも道路とは公共財であり、「道路無料公開の原則」に沿り、高速道路は無料にするべき
Q トラックドライバーが適正な対価を貰っていなのが問題。その所見について
A 運送業界は多重構造になっており、特に小さい運送会社ほど給料は安い。ドライバーは好きでハンドルを握りこの仕事をしている。なので、(ドライバー目線で見れば)長時間労働より低賃金が一番の問題。
Q トラックドライバーの健やかな生活の為にも労使関係の議論は?
A 労使関係ももちろん大事だが、元々1990年の物流二法の法改正により業界のバランスが崩れた。なので、政治の責任は重大である。
Q 低い運賃が多重構造により更に中抜きされているのが問題ではないか?高速無料化が最善だと思うか?
A 1990年の物流二法の法改正により業界のバランスが崩れた。なのでまずは政治の責任を取り、行うべきことが高速無料化である。なので、高速無料化が最善だと思っている。
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紫野あすか議員・賛成(共産党)
Q どういった状況で働いているか。具体的に説明を
A 一例として。朝の2時に起き現場に行き、付帯作業として積み込み。そのまま1日中走り回り、1日走行距離は300㌔~400㌔走るのは当たり前。
Q 来年、本格的に働き方改革が施行されたら、どのような働き方になるか?
A 今までの仕事量が残業規制により減り、運送会社の収益が減る。ということは、ドライバーの賃金も減ることになる。だからこそドライバーの離職も増え、全国に荷物が届かなくなる。
Q トラックの高速道路の死亡事故は以前と変わらず。速度規制緩和は問題があると思う。高速道路料金が無料になったら何がどのように変わるか?具体的に
A ドライバーは高速道路を利用する時に、常に料金を気にする。乗るたびに心労が絶えない。仮に無料化したらかなり心労が減る。心労が減るということは、事故も減り、手元にお給料も残る。高速無料化に反対するドライバーはいないと思う。
Q 高速無料化がこの問題(2024年問題)を解決する一助にはなると思う。他になにか必要だと思うことはあるか?
A 確かに高速無料化が実現したとしても2024年問題全てが解決する訳では無い。だが、その大きな一歩になると思う。他にやるべき事は、軽油税の減税を望みます。
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まちづくり環境委員会・構成
土屋健一(委員長/自民クラブ)
小幡和仁(副委員長/民主緑風会)
吉田政利(自民クラブ)
佐々木和代(公明党)
山田里美(都民ファーストの会)
紫野明日香(日本共産党)
半田伸明(無所属)
【採決結果】
賛成2(小幡、※紫野)
反対3(吉田、佐々木、※山田)
★賛成少数 否決・不採択
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請願要旨
働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律(以下、働き方改革関連法)は、労働者がそれぞれの状況に合わせて柔軟に働き方を選べる社会の実現を目的にして、2018年に成立し、2019年4月以降順次施行される。
その中で物流業界は以前より物流業界での課題であった、トラックドライバーの長時間労働の改善を目指し、自動車運転業務の年間の時間外労働時間上限が1,176時間から、2024年4月1日以降は960時間になる。
しかし、次のような課題が懸念されており、これを「2024年問題」と呼ぶ。
日夜、荷物の移動で生活を支える物流、運送業界は業務の特性上、長時間労働が常態化しやすい業種だったが2024年以降、時間外労働の上限規制が適用される為、改正前より制限される。
物流、運送業界で勤務するドライバーは、時間外手当を受け取っているケースが多いので、法が施行されれば稼働時間が減り、その分賃金も減少する。
賃金が減少すれば、その理由によりトラックドライバーの離職率が高まり、トラックドライバーが不足する。
もう一つは時間外労働規制が始まると時間内で輸送が追いつかなくなる。
現在はトラックドライバーの長時間労働により国内輸送は支えられているが、運行上、荷主の都合により荷待ち時間が発生したり、積込みや荷卸しで作業時間が長時間となる。その中でも長距離での運行が業務上、避けられない場合があり、時間外労働規制によりドライバーの労働時間が規制されると全国に荷物が届かなくなる。
野村総合研究所によれば2030年時点で全国で35%の荷物が運べなくなると発表されている。
物流とは、日本の経済を支える血管であり、トラックドライバーが減少するということは、物流が滞るということであり、大きな社会問題に発展する。
以上の問題を解決するには流通コストの低減、労働環境改善の為、より高速道路の活用が必要であると考える。
しかし物流業界では運ぶ側が高速料金を負担することが前提となっているため、運送会社やトラックドライバーはコスト削減のため高速道路を利用するのを極力控える傾向にあるのが現状である。
マスコミなどで報道される機会の多い深夜の高速道路料金所での渋滞の問題は、深夜の高速道路割引料金を活用するためであり、結果的に運転手が睡眠時間を削り、長時間労働となる。
物流業界の2024年問題の時間外労働対策と社会インフラを担うトラックドライバーの処遇改善には、高速道路料金の負担軽減は必要である。
よって以下の請願を提出する。
請願事項
貨物自動車限定の高速道路料金の無料化を求める意見書の提出
上記を三鷹市議会から国に対して意見書の提出を求めるよう本請願を提出する。
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共産党・紫野あすか議員
賛成討論
物流に関わる2024年問題は、時間外労働の960時間上限とする労働時間の規制と改正改善の基準告示が適応されることで働き方改革としては一定の効果はあるものの、労働時間が短くなることにより輸送能力が不足していくことが懸念されています。また、現在、トラック業界ではドライバーが不足している実態があり、人手不足の中、 更に働く時間を短縮するために運転の高速80キロ制限の引き上げも検討されていますが、スピード規制の引き上げは精神的、肉体的にもドライバーを圧迫させるものであり、安全性にも問題があると考えます。労働時間短縮はもちろん必要ですが、例え時間短縮となっても安心して働けるための給料を保障することや、働く方達の処遇の改善は必要不可欠であり、これらの課題を解決しないまま、労働者の犠牲の上にこの改正を成り立たせることは問題であると考えます。また、高速道路は運ぶ側が高速道路料金を負担している前提があるため、 経費削減のために高速道路を使わないことが多くなっています。 これでは余計に長時間労働に繋がってしまいます。労働者が安全で健康的に働く権利を守る事、労働時間が短縮となっても十分な賃金の確保、処遇の改善が必要であると考え、本請願に賛成いたします。
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都民ファースト・山田さとみ議員
反対討論
物流が大事なインフラなのは間違いなく、トラックドライバーは物流を支える大きな役割を担っている。こうした日本の経済を支えるトラックドライバーに健やかな生活と、安全に走行できる環境を確保するためには、高速道路の無料化よりも、労使関係の是正が重要である。そもそも、高速道路代金は荷主が経費として支払うべきである。長時間労働の是正に加えて、トラックドライバーは発注元から適正な対価を貰い、健康的な生活が出来るような議論を深めることが必要と考える事から、本請願に反対する。