Michinari -michi- Kohno

Beyond UX Creator & Director | 新しい体験と価値の創造 | Neoma Design CEO | KMDリサーチャー | 元ソニー UIUX研究開発リーダー歴22年 | 💃ジャズダンス歴14年| 🚗車大好き |🐶ヨーキー| 発言は個人の見解です

Michinari -michi- Kohno

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マガジン

  • 体験創り(UX | CX | BX)

    20年近く顧客体験、ブランド体験、インタラクションデザインについて大手企業で従事してきた知見や意見を書いていっています

  • ヨークシャーテリア

    我が家の家族ヨークシャーテリアの「レイア」男の子。某ペット雑誌のヨークシャーテリアのモデル犬にもなったり、ダンスミュージカルの舞台にも何度か出演。とにかく写真撮られる時にカメラ目線になるのでカメラマンには気に入られます。

最近の記事

イメージ画像を企画提案に使うときの罠

完成予想イメージの権利問題から大阪IRのイメージ動画で美術家の作品を許可なく使っていた件がニュースになったのを聴いた方も多いだろう。 ニュース番組では、コメンテーターらが「なぜチェックできなかったのか、ダブルチェックしてなかったのか」など、誰でもいえるようなコメントをしていたが、空間やイベント体験デザインなどを手がけている側からすると、チェック機能やルールとは全く違う「画像イメージを企画提案に使う時の弊害もある」と直感した。 Twitter でもその件をずらずらと記載した

    • "オシャレ"ってなんだ?

      「それ、オシャレですね!」「こうするとおしゃれですよ」 一日一度は聞くオシャレ(お洒落)という言葉(言い過ぎ笑)。多用する人もいるけど、オシャレってなんだ、って話から。 乱立する「おしゃれ」という言葉私は、この1〜2年ほど、公私含めて建築・不動産業界と携わっていてその関係もあって、注文住宅やマンションなどの住宅系や家の片づけ整理系などの Youtube 動画を見まくっている。ハウスメーカー、建築家、工務店、不動産屋などのプロの動画から始まり、素人の家作り系の失敗成功談、内

      • 揺れ動く人の価値観と向き合うからUXは難しいし面白い

        UXの難しさとして、 ・人の価値観は人の数だけ違う ・その価値観も一瞬で変わってしまう ことだ。 性別、年齢層、国である程度はくくれたとしても、皆が同じということは少ない。 100点満点のUXなんてのは存在しない そして厄介なのは、1人の人の価値観や考え方ですら揺れ動くことだ。 インタビューやユーザーテストのヒアリングなど行う人は下記の話しは知っておくと良いだろう。 人はバイアスに左右されやすい自動販売機などシステムは入力が同じならば出力は法則(プログラム、仕様)に

        • 25年程UXやった人間が考えるUXデザインってなんだろう?という話(UXデザイナーを目指す人向け)

          ※元記事は2020年投稿したものですが2024年になり改めて内容を修正 はじめにUX(User Experience, 顧客体験) または UXデザインって言葉をこの10年15年で非常に良く聞くようになった。約25年前、西暦2000年前後にソニーで働いていた時に「UX」という言葉を聞いて、興味を持ち勉強しはじめたのがUXとの出会いである。西暦2000年前後というとゲームコンソールではPS2の時代、WebはFLASH全盛期な頃である。25年以上前からソニーではUXデザインに注

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        • 体験創り(UX | CX | BX)
          4本
        • ヨークシャーテリア
          2本

        記事

          セミナーやイベントの発表者として悲しい時〜

          私は仕事柄、セミナーや講演の登壇をすることがある。イベントのLT(ライトニングトーク)にも、興味ある会はなるべく発表者として出ている。 自分の発表内容のクオリティにもよるだろうけれど、発表者として悲しい体験ってのはある。 最近のイベントでは、SNSの活用が不可欠である。リアルタイムで発表内容の意見や内容が Twitter や slack に上がっていく。質疑応答のための質問などもそこにバンバンあがっていくので、それを見ながら「良い質問ですね〜」と即座にその場で回答するなん

          セミナーやイベントの発表者として悲しい時〜

          我が家のレイアはミュージカル犬

          ヨークシャーテリアの男の子「レイア」(Leia) 2000人以上客席がある舞台のミュージカルやダンスステージに出ている事が自慢。 当然、どっかいっちゃわないように基本的にリードしているけれど、大ホールで、スポット照明があたろうが音楽がなっていようがしっかり演技(?!)します。 これはトナカイに扮してサンタを困らせる役ですが、リードなしでしっかりおもちゃの袋にのったりして邪魔してます。 普段の稽古にも当然参加してます。相方が舞台人であることもあって、小さいころから色々な人

          我が家のレイアはミュージカル犬

          プロ(お金を頂く身)なら予行と予備をちゃんとしよう

          はじめにどんなに完璧にしようとも人間がからめばミスはおきることもあるし、システムが絡めば故障などのトラブルは起こってしまう。だからこそ、普段から点検をしたり動作確認など行うのだが、それでもライブでは予想もしないことがおこるものだ。 よって、保険をかけるわけだ。ここではいわゆるお金や補償のことではなく、予備(バックアップ)のことで、いかに素早く正常状態に戻すかである。 PCやスマートフォンにおいて万が一破損や水没したときのために、クラウドにデータをバックアップしている、とい

          プロ(お金を頂く身)なら予行と予備をちゃんとしよう

          左ハンドル車は優位?UX視点で運転席を考察

          日本は左側通行で右ハンドルの国である。同様な国が、イギリス・インド・オーストラリアなどが上げられるが世界的にみると少数である。 どっちでも特に変わらないだろうと思うが、運転する人間からすると若干違いが出てくるのだ。UXデザイナーであり、レースもたまに参加するほどの車馬鹿である私にとっては、色々とその「ハンドルの位置の違い」が気になるのだ。知らない人には、そんな違いがあるのか、と思うはず。 なお、ここでは日本での左ハンドル車を推奨する話ではなく、単純にハンドルの位置の話です

          左ハンドル車は優位?UX視点で運転席を考察

          そもそも論は非?WHYに立ち戻れ!

          ビジネスの世界において「そもそも論は禁止で!」「そもそも〜からはじまる話はもうやめましょう」という話を聞く事がある。しかし敢えて先に言う。私は「そもそも論禁止」を禁止したい。 キッパリと言いきったが、もちろん時と場合によりけりではあるけれど、そもそも論の是非をしたいわけではなく、 『なぜ我々はやるのか?という目的や信念』が非常に重要で、 その根底に立ち返ってみることも大事である ということを言いたい。 ゴールデンサークル理論TED Talks でマーケッティングコンサ

          そもそも論は非?WHYに立ち戻れ!

          「ご出身は?」の質問に悩む

          「ご出身は?」「どちらの出身ですか?」 大人になると良く聞かれる質問だ。初対面の人との会話では必ずと言うほどでてくるフレーズではあるが、この質問の回答にいつも私は苦労する。 我が家は父の仕事の関係もあって引越しが幼少期に多かった。生まれは埼玉県であるが、西日本、海外のアフリカのケニア(ナイロビ)にも住んでいたことがある。母親が標準語で話すこともあり、私も標準語で話していたと思う。ケニアでは日本人学校に通っていたが、同級生は標準語が大半だったし、そうでなくても標準語に染まっ

          「ご出身は?」の質問に悩む

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          ヨークシャーテリア "レイア"(男の子)

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          美術が苦手でも「デザイン」はできる!

          私は美術の授業が嫌いだった。 デッサンや粘土こねて作ったり版画とか、もうとにかくほんとうに嫌だった。学園物の夢をみると「絵の宿題を全くやってない夏休み最終日」と「体操服を忘れて焦る登校直後」は今でも悪夢の鉄板である(笑)。 苦手意識に加えて、先生とのコミュニケーションがなかなか取り難かった記憶がある。だから授業も嫌いだった。何をどうしていいのか分からなかった。もともと小学校の頃から算数や理科といったいわゆる左脳系と言われる勉強が得意だった。記憶することは苦手だったがクイズ

          美術が苦手でも「デザイン」はできる!

          道具(ツール)を使うことが目的になってないか?

          様々なクライアントのコンサルやセミナーを仕事上行っているが、良く私がアドバイスで言うのが 「道具は使いよう。道具に振り回されてはいけない」 「ツール、フレームワーク、スキーム... それを使うことが目的になってない?」 ということ。そして、 「新しい未知のモノコトの創造には、新しい定規が必要」 とも伝えている。 昨今、どんな業界でも流行っている道具(ツール)やフレームワークというのはあるもので、IT系でいうと、プロトタイプ開発のアジャイルがあったり、UXデザインだと

          道具(ツール)を使うことが目的になってないか?

          大企業で働いて良かったこと

          背景私は22年ほどソニー株式会社に勤務し、6年前に独立した。辞めた理由はまた別途記事にするとして、独立してから昨今、大企業で勤めると、やれ会社の駒になるだけだ、判断の遅く古い慣習に揉まれるだけ、安定志向、と結構否定的な言葉を聞くようになった。確かにそれも一部正しいし、それが理由で辞めたのもあるのだけど、決して大企業に勤めることは、雇用条件・給与・福利厚生といった部分以外でもメリットはあったと私は感じている。 おそらく今の私(About me)がこうして独立して仕事できている

          大企業で働いて良かったこと

          エンドユーザーと社会環境全体どこまで考えるべきなのか

          背景消費者なりサービスを使うユーザーの体験価値を上げるために日夜UXデザイナー含めて多くの人々が知恵を出しあう、非常に良い時代になってきている。かくいう私もUX(User Experience) 業界に長年従事してきたのだが、特にここ最近思うことがある。 「弊社はユーザー向けサービスなので社会やその周囲の環境への影響には関知しません。だって弊社はそこまでコントロールする義務ありませんから(きっぱり)」 わりとこういうサービスが増えてきた。それでいいのか? 事例:ポケモン

          エンドユーザーと社会環境全体どこまで考えるべきなのか

          UXデザイナーに必要な5つのこと

          私は『UX』という言葉が日本では浸透していなかった2000年頃からUXデザインやインタラクションデザイン(UI, IXD)をしていました。つまり20年以上もう携わっていることになります。実際は、それよりも前に、ユーザーの感情や感性と体験についての研究開発もしており、今でも当時の知見は役にたっているので、かなり長くUXデザイナーとして生きてることになります(脳波や発汗値を計ったりもしていたのです)。 独立してから「UXデザイナーには何が必要ですか?」「どんなことが大事ですか?

          UXデザイナーに必要な5つのこと