石と水、空間デザインのイマジネーション
「行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし。世の中にある人とすみかと、またかくの如し。」(鴨長明『方丈記』)
鎌倉時代初期に書かれた方丈記は古典三大随筆の一つである。
鴨長明の生きた時代は、源平の争乱があり、福原遷都があり、安元の大火あり、震災、飢饉と、、度重なる人災天災に見舞われた。その中で、鴨長明は賀茂川のほとりに小さな庵をつくり住んだ。川の流れを見つめながら生まれたであろうこの名文句が多くの人に愛