中学生だって抑うつ状態になる。不登校の原因は環境だけじゃないかも。
実は、中学生のときも不登校になった。そんなに長くはなかったけど。1年生の時は一週間ほど欠席。学年が上がるにつれて、休んだり相談室登校をしたりする日は増えた。でもずっと休んでいたわけではなく、普通に通っている時期もあった。
学校に行きたくなくなるのは決まって9月の終わりごろ。
この話をしたらカウンセラーさんに「季節性のうつかもしれないね」と言われ、胸に引っかかっていたものがストンと落ちた。
あ、そうだったのか。それはしっくりと私の中に収まる気がした。
そもそも、何故登校拒否を始めたのか、当然親や先生にたくさん聞かれたけど、自分にもわからない部分があった。人間関係はあんまりうまくいってなかったし、当時もそれを理由として挙げたが、なんとなく自分のことなのに「嘘をついて駄々をこねている」気がして、罪悪感を持っていたように思う。
友達もいたし、部活は嫌いじゃなかったし、勉強も好きだった。
そもそも、夏より前の時期は基本的に問題ないから。
でも正直に「わからない」なんて言ったら「じゃあ行きなさい」って家からたたき出されていただろうな。
今でこそ知識として冬季うつのことを知っていたから納得できたけど、中学生の私はうつ病に関する知識なんかなかったし、自分がそうだとは全く思っていなかった。周りの人だってそうだろう。
伝えるのが難しいけれど「うつ」と言われて、納得できたことで、当時の私が救われた気がした。やっと乗り越えられた気持ち。
もう10年近く昔の話だ。いまはうつに対する理解も広まっていると信じたい。けど、きっと同じように「学校に行きたくないけど、いまいち理由を説明できない」って人はいるんじゃないかな。
どうかその子たちが「わからない」と言える環境にありますように。
周りの大人が、その知識で、うつを始めとした精神疾患を疑えるような世の中になりますように、と願ってやまない。
そして、ここまで読んでくださったあなたに、いいことがありますように。