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BTSが教えてくれたこと

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海外在住の大人ARMYがBTSを通じて感じたこと・考えたこと。90記事以上読める買い切りのマガジンです。【不定期更新】
推し活をきっかけとした自分との対話をまとめています。
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#新規army

BTS@グラミー パフォーマンスの衣装…Oh

興奮から一夜明け。彼らがまだ夢のつづきを見せてくれることに感謝の気持ちでいっぱいだ。 一般の人々からのDynamiteという楽曲への支持や期待がしっかりあったのは明らかだと思う。これはわたしの勝手な憶測だけど、グラミーはそのときの単発の作品の評価だけではなく、これまでの実績(アメリカの審査員の認識上)の累計的な評価ポイントもある気がするので、Dynamiteの大ヒットとノミネートという実績ができた今後の受賞は期待できるんじゃないかな。(え?この人じゃないの!?という肩透かし

52Hzのクジラの幸せ -Burn the Stage(2017)

朝が弱いわたしは、不快な目覚ましの音で起きると必ず眉間にシワが寄ってしまう。今朝もそうだった。しかめっ面のまま息子を起こす。 「この様子がカメラに撮られているってどんな気持ちなんだろう」 寝ぼけた頭に、不意によぎって自分でも驚いた。前日にBTSのドキュメンタリー映画「Burn the Stage」を観たからかもしれない。きっとそうだ。 多感な10代のうちから、プライベートな姿も含めて頻繁にカメラに収められ、その動画が半永久的にネットの海に漂う。会う人みんなが自分のことを

「僕は前世で何をしたんだろう?こんなに愛されるなんて」

去る2月18日はBTSのメンバーJ-Hopeことホビのお誕生日。 お誕生日に行われたファン向けの生配信で、ホビが誕生日祝いへの感謝と共に何気なく呟いたのがタイトルの一言だった。 それを聴いた瞬間、わたしは強い衝撃を受けた。 例えば、宝クジが当たったとか、コンサートでアーティストからピックやタオルを投げてもらったとか。そういう他人に対して「前世で何をしたらそんなラッキーが起こるの!?」と思うことはある。 あくまでも成果を出すためのプロセスがない、他人の”棚ぼたラッキー”

BTSの軌跡: 原爆Tシャツ騒動 その前に知っておきたいこと

2018年当時、この騒動をきっかけにMステの出演がキャンセルになったという話はネットニュースか何かで見た気がするのだが、BTSはおろか日本のテレビ番組にも興味のなかったわたしは完全にスルーしていた。 わたしは、日本の大好きなところも嫌いなところもあるごく平凡な日本人。(国を全肯定すること=”愛国心”だとは思っていない。批判すべきところは批判してより良くなって欲しいと思っています。)現在はアメリカに住んでいる。そんなわたしが2020年にBTSを大好きになった。 日本の多くの

BTSの軌跡: HIPHOP界からの批判について思うこと

新参ファンとして彼らが辿った軌跡をさかのぼっていくうちに、彼らがぶち当たってきた壁をいくつも知ることになる。 これもそのうちのひとつ。2013年、HIPHOPアイドルグループとしてデビューした彼らに対する韓国のHIPHOPアーティストからの批判だ。

BTSはなぜ国境を越えたか - ド新規ARMYによる考察

2020年末から急速にBTSにハマったド新規ARMY・Michelleです。今日はなぜBTSがガチの世界規模で愛されるに至ったのかを新入りファン目線で考えてみたいと思います。 K-POPについてもマーケティングについても素人なわたしがつい長文で語りたくなる「ファン体験」「熱量」を想像してみてください…そのパワー、恐ろしいでしょう? 1.ファンへの信頼に基づいたウェブ戦略わたしがBTSにハマりだしたきっかけは、他の多くのファンと同様にYouTube。MVや公式が発表している

新時代の男の子像(BTSにハマった話)

アメリカの年末のテレビ番組でしょっちゅう見かけたBTS。Dynamiteが大ヒットしたことは知っていたけれど、わたしが何より驚いたのは「韓国語の歌をアメリカのテレビ番組で歌う」というのを彼らが成立させていたことだった。 アメリカは字幕が苦手な人が多いと言われ、テレビの歌番組でも歌詞が表示されたりはしない。テレビの設定で字幕表示はできるけれど、彼らが韓国語の歌を歌っているときは[ Foreign language ]と表示されるだけだ。 英語に次いで話者が多いスペイン語曲・