#読んだ本を1冊ずつ紹介していく③

3冊目
「コンビニ人間」村田沙耶香/著


普通とは何か?を問う小説。芥川賞受賞作。
とはいえ、
「普通じゃなくていい、自分は自分でいたい…!!」
っていうような話はもう扱われ過ぎて手垢ベトベトだと思うんだけど、そういうのともまた違う話。


主人公の古倉恵子はコンビニバイト歴18年、年齢=彼氏いない歴の36歳なんだけど、それを周りに咎められる理由も、「治す」必要が何故あるのかも腑に落ちていない感じ。


本人が良ければいいよね、と思ったりもするけど周囲の目って無視できないところもあったり。


こういうようなことに疑問を呈しがちな古倉さんの感覚は理解出来るというか、

例えば、就職が決まったときとか恋人ができたときとか、一般的にめでたいとされることが起きた時、どうしてそれをさも喜ばしい事かのように(いやまぁ喜ばしいことなんだけど)、仮に本心じゃなくても形式的にも、少々煌びやかに寿がなければならないような風潮があるのかなぁ…

なんて思うことはなくはないかな(なんて表現すりゃいいんだろうな、、、)。



とりあえずそんな感じで考えさせられる小説だし割と知名度も高いので、読んでみたい人はどうぞ。

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