スノブレの衣装調整についての雑談

やっぱりこの日が来たのか、衣装調整。
最近の実装内容だと、寧ろ何も起きないほうが不思議。
昔は原神にも似てるようなことがあったが、当時の日本ユーザの議論のほとんどがズレてた気がする。
内部事情が知らないが、一応個人の感想と知ってる情報について語ろう。
（まぁ、内部事情知ってるなら逆に何も言えなくなるｗ）

Q：調整内容は？

A：内容をまとめると、「不可抗力」により、次のように調整する予定：
・一部の衣装は今後復刻しない
・カーシアの通常衣装は微調整
大体こんな感じ。正直、影響は私の予想より大分小さい。購入済みの衣装は普通に使えるので。
（ちなみに、全衣装所持の私にはダメージがゼロ。）

Q：「不可抗力」って、はっきり言えないの？

A：当然言えないわ。言ったら敵が増えるだけ、何もメリットもない。流石に公式さんはそんなアホではない。

Q：本国では他のゲームにもこういう調整があるの？事例は？

A：日本では珍しいかもしれないが、中国ではよくあるね。
有名なゲームの事例を挙げると：
原神：Ver2.4では、キャラ4人の衣装を調整（ナーフ）
アズレン：スノブレに似てる婚約システムがあるが、本国サーバでは、ある日から「一夫一婦」に修正された
ウマ娘：中国でリリースした直後、ダウンロード禁止にされた
などなど。
特に男性向けのゲームなら、「必ず」こういうことに遭遇すると言っても過言ではない。
上記の事例と比べると、寧ろスノブレは大分マシ。

Q：やっぱり本国の審査が厳しいから？

A：違うね。この点はよく日本の方に誤解される。
中国のゲーム審査のルールは、
・審査に通らないとリリースできない
・リリースした後、内容更新があった場合、更新後の30日目まで、更新内容を審査機構に提出する必要がある
上記のルールが分かると誤解が解消される。
----------------
例えば、原神のVer2.4の衣装ナーフ事件。
時期はVer2.4だったが、ナーフされたのは初期キャラ。初期キャラだから、既に審査に通った、最初から。
審査に通ったにもかかわらずナーフが起きたとは、つまり審査の問題ではない。何か別の問題。
当時の日本の原神コミュニティはみんな審査審査って議論してたが、「真犯人」を見逃したぞ。
----------------
今回のスノブレも似てる。よく見れば分かる、最近の数ヶ月の実装内容が調整範囲に入ってない。入ってるのは、「古い」衣装と半年前に実装したカーシア。
これらの内容は大分前に審査機構に提出済み。今更却下される可能性が非常に低い。

Q：この前の「R18」の件に関係あり？

A：本国のネット上では、関係ありだと主張する声が大きい。
今年の5月30日、公式さんは（本国では）前代未聞の動きをした：未成年利用禁止。
中国では、「成年」の基準は20歳ではなく18歳。
そして、どんなゲームでも、アカウント作る時に身分証明書番号（日本のマイナンバー番号に該当する）の入力が必要。そして、スノブレはその番号で年齢をチェック、18歳未満だとアカウント登録させない。「R18」だと呼ばれるのがこういうこと。
で、今回の調整内容を見ると、全部5月30日以前のもの。「R18」になってからの実装内容はセーフ。（R18以降の衣装のほうがエロいのにｗ）
----------------
通報：このゲームは子供に良くないものを実装したぞ！
公式：じゃあ、子供OKの時代のコンテンツを調整すれば良い？
----------------
↑裏ではこういう流れだと推測する声が大きい。まぁ、一理あるかも。
でも、個人的にあまりこの説を信用してない。何故かというと、
中国ではゲームのレーティングが存在しない。スノブレだけではなく、他のゲームでも、12+とか、15+とか、各社は勝手にやってるだけ。「上」には通用するとは限らない。まさに「グレーゾーン」。
だから、「R18だからセーフ」という観点は、うん、どうかな。
（何にせよ、「R18」を導入したスノブレは、他のゲームより「丈夫」なのが間違いないと思う。）

Q：じゃあ、他に考えられる可能性は？

A：本国のネット上では、色々憶測がある。代表的な意見は、
----------------
・Googleにやられた説
理由：GooglePlayでのリリースは何日も延期になってしまって、今回の調整はGoogleさんとの交渉の結果では？
感想：．．．妙に可能性が高いかも？
----------------
・結婚率にやられた説
理由：近年では、中国の結婚率は急激に低下してる。少子化対策として、独身男性の欲求を満たすようなサービスを排除し、結婚を促すように「上」が動いたんじゃないの？
感想：まぁ、確かに最近の結婚率がやばいが、流石に結婚率の低下の理由は経済事情だと「上」は分かってると思うが
----------------
・フェミにやられた説
理由：中国ゲーム業界の男女対立はますます激しくなり、そして、フェミ達はクレームと通報システムを上手く活用してる。それに、中国の乙女ゲームでは、どんな過激な内容を実装してもセーフ
感想：まぁ、私も最初に頭に浮かんだのはこの理由
----------------
・競合他社にやられた説
理由：スノブレの売上の爆伸びにより、他の会社に大きい影響が出てる。特にmiHoYo。他社に通報されたでは？
感想：可能性は0ではないが、やっぱり根拠がないね。
----------------

Q：そもそも本国版と海外版の内容を別々にすれば、互いに影響されないように済むでは？

A：良さそうな提案に見えるが、これは絶対にダメ。
何故かというと、中国人は常に海外の情報をチェックしてるから。日本人の想像できないほど海外事情に詳しいのよ。この点については日本のマスコミの宣伝とは全然違う。
不平等に扱われると、反発するのが当然。
数年前、崩壊3rdは海外ユーザ向けにとあるサービス動画を公開したが、結局本国ではとんでもなく炎上した。miHoYoの最大の黒歴史とも言える。
それ以降、業界のどの会社でも、本国と海外ユーザを平等に扱うことに気をつけてる。

Q：開発会社は海外に移動するのがどうだ？「緩い」国に行けば？

A：たまにこのように提案する日本ユーザがいるが、意味がないと思う。
理由は色々：
・そもそも中国は緩い国なのよ。普通に美少女ゲームを作れるし。欧米よりは大分マシ。中国より緩いのは、日本ぐらいかな。
・日本でも、最近は段々やばくなってるね、色々。結局、「声の大きい人が勝つ」という根本的な問題は中国とは一緒。
・中国には世界一豊富なエンジニアリソースがある。
・中国は世界一の美少女ゲームの消費市場。開発は外に行っても、結局売上が欲しいなら中国に進出しないといけない。だから意味がないのよ。

最後

今後はどうなるの？
原神の前例を見ると、Ver2.4の事件の後、アクティブユーザも売上も普通に順調に伸びてた。特に何も影響も受けてなかったように。
が、半年後のスメールから、露骨に女性ユーザに媚びを売るようになって、更新内容の品質も明らかに落ちてた。そしてアクティブユーザも売上も落ち続けてる、今でも衰退が止まらない。
もしかして、Ver2.4の衣装ナーフの影響で、開発チームの中で、女性スタッフが主導権を握り始めたの？どうだろうね。
----------------
「初心を忘れず」、個人にも十分難しいし、企業なら尚更。
男性の味方になるのは茨の道、これは今の世の中。
ハーレムもあるが、乗り越えないといけない困難もある、これこそ分析員の人生。
勇気と知恵と忍耐力が失わないように。