訪愛記2017(7)——実用篇
アイルランドへ旅行しようかと考えている人のために、ちょっとしたコツをお伝えしたい。旅慣れた人は知っているかもしれないけれども。
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■ 機内
アイルランドへゆく飛行機は複数の選択肢があると思うけれど、知る限りでは日本からは一番安い方に属するのがオランダの KLM 航空。
ビジネス・クラスに乗ってゆっくり休んで行く人には関係ないが、エコノミーに乗り、窮屈な座席で何とかやり過ごそうとする人は、いろいろと工夫する。
私の場合はいろいろと試した挙句、あまり眠れないことがわかったので、もっぱら映画を観ることにしている。片道で4本、往復で計8本を観る。
そのために欠かせないのがイアフォン(またはヘッドフォン)だ。自分のお気に入りのものを持参することをお勧めしたい。ステレオ・ミニのプラグであれば、そのまま座席前のスクリーンのところのミニの接続部に挿入できる。ケーブルの長さは一番短いタイプでも観ることができるが、前の座席の人が急に前後にリクライニングをしたりするとケーブルが引っ張られることがあるので、少し長めの方がよいかもしれない。
イアフォンは、できれば、外にあまり音が洩れないタイプや、外のノイズをカットするタイプ(ノイズ・キャンセリング機能つき)のものがいいだろう。が、何より長時間つけていて疲れないものがよい。
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なぜ自前のイアフォンを持参するかというと、乗機して早速使い始めるためだ。
飛行機の座席についてからでも、荷物の積込みなどに10分以上は要する。その間、ただ待っているのはもったいない。自分の用意が整ったら、前のスクリーンで早速お気に入りの映画を探して観始めよう。途中、アナウンスなどで中断されることはあるけれども、乗務員がイアフォンを全員に配り始めるまでのかなり長い時間、ずっと映画を観ることができる。
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なお、観る映画については事前に調べられる。オンライン・チェックインの連絡などに付随して、機内で観ることができる映画の一覧が KLM のサイトにあることが案内される。そこで優先順位をつけたリストを作っておけば、すぐに目当ての映画を観ることができる。
私の場合は観たい映画の上映時間をみて、長いものから順にリストを作成している。着陸が近づくと時間が足りないものは観ることができなくなるからだ。
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今回、8本観た中で最も印象に残った映画の一つが 'Maudie' だった。この映画は2018年3月には日本でも公開される(「しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス」)。アイルランドとカナダの合作映画(2016)で、ノヴァ・スコシア(カナダ南東部)の画家 Maud Lewis の生涯を描いた初の映画だ。
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