英詩の基礎知識(7)
※ 旧「英詩が読めるようになるマガジン」(2016年3月1日—2022年11月30日)の記事の避難先マガジンです。リンク先は順次修正してゆきます。
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この継続課金マガジンは月に本配信を3回配信します。そのほかに副配信を随時配信します。本配信はだいたい〈英詩の基礎知識〉〈英語で書かれた詩〉〈歌われる英詩〉の三つで構成します。「忙しい現代人ほど詩的エッセンスの吸収法を知っていることがプラスに! 毎回、英詩の実践的な読みのコツを紹介します」というキャッチフレーズでやっています。
これまでに扱った基礎知識のトピックについては「英詩の基礎知識 バックナンバー」(「英詩の基礎知識(6)」に収録)をご覧ください。さて……
今回は「構文アクロバット」をやります。
それ、何でしょうか? という声が聞こえてきそうです。「アクロバットのような構文」に挑戦します。えー、こんなのあり? 的な構文に挑戦します。
構文のとり方については「英詩の基礎知識(3)」で取上げたことがあります。そこでは、主として正攻法を使いました。
・ピリオドを見つける
・主語を見つける
・主語に対応する動詞を見つける
・他動詞なら目的語を見つける
こういうまともな方法でした。これで対応できる詩はそのままで大丈夫です。
しかし、現実の英詩は、まともに書かれているとは限りません。普通の言い方では伝えられないことを詩で伝えようとする場合があることを思い起こしてください。そういう曰く言い難い部分に詩心が潜んでいることがあります。
〈主な内容〉
順列組合せとしての英詩
解けない構文の2つのタイプ
英語は変種が多い
基本五文型で済むとは限らない
英詩の具体例
最初の文の構文
第二の文の構文
解釈
まとめ
順列組合せとしての英詩
私はかつて英詩を故・H先生に教わりました。H先生が言われたのは「詩を順列組合せのように考えよ」ということでした。数学の順列組合せのように、ありとあらゆる組合せを想定し、その中から面白いと思える筋道を見つけよ、というものでした。
この読み方はパズルを解くことに似ています。簡単に解けるものはそもそもパズルではありません。今回はそういうパズルのような英詩を解く方法を考えます。
逆からいうと、これくらいのことをやっておくと、どんな英詩が出てきても、怖くありません。必ず解けるという自信が生まれます。
ただし、対象が解きがたいパズルのような詩なので、今回の一回ではたぶん終わらないでしょう。しばらく続けることになるかもしれません。
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英詩の「構文アクロバット」の対策を書いた本は寡聞にして知りません。おそらく、そういう研究もないでしょう。今から書くことは、完全に私の主観的な見解です。何ら学問的な裏づけがないことをお断りします。
解けない構文の2つのタイプ
まず、対象を分類してみます。構文がパッとみて解けないのは、どういうタイプでしょうか。少なくとも2つはタイプがあります。
1. 省略がある
2. 英文法の常識を超える
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