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訪愛記2017(3)——貴重な論文を求めて
ITMA(Irish Traditional Music Archive, アイルランド伝統音楽資料館)はダブリンのメリオン・スクェアという公園に面している。この公園の中を突っ切って行くと気持ちの良い緑が広がる。
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緑の上に美しい小鳥も見かける[カササギの仲間ではと sosannan さんに教えていただいた。Newcastle United のマスコットでもある]。
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数分歩くと公園の向こう側に出る。通りをわたれば ITMA だ。下の写真の73の番号のついた扉が ITMA の入口(右から2番目の扉)。
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今回、ここを訪ねた目的は、次の論文を閲覧するためだった。
O’Byrne, Breffni, 'Sean-nós melodic style and its influence on instruments of the Irish tradition', Thesis (Partial Fullfilment B.A.): Royal Irish Academy of Music, 2011. 56 pp.
学部の卒業論文だが、提出先が Royal Irish Academy of Music なので、レベルは高い。きちんと製本されている。
シャン・ノース歌唱(無伴奏アイルランド語ソロ歌唱)の旋律とその器楽への影響を論じたもの。前半は歌唱を、後半は主としてイラン・パイプス(アイルランド伝統音楽のバグパイプ)を扱う。
前半の論拠のうち、知らない論文があった。次のものだ。
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