グリーン・フラッシュ
保江邦夫氏の話
グリーン・フラッシュは朝日がのぼる瞬間にまれに見える現象で、夕日のときは見えないと、保江邦夫氏が語る (下の動画、2021年5月10日の講演)。
そして、香取神社 犬吠埼の海に見える朝日は、エジプトのピラミッドでは夕日に当たると、また、その逆の西側の海に見える夕日はエジプトのピラミッドでは朝日に当たる。正確には、ハワイのマウナケアで見る夕日はピラミッドの朝日に当たり、マウナケアで見る朝日はピラミッドの夕日に当たると。さらに、ハワイの原住民によれば、グリーン・フラッシュが見えるといいことがあるとも。
green flash
OED (世界最大の英語辞書) の green の 1925年の用例に次の記述がある。
この用例では日没時の現象と考えられている (1912年の用例も同様)。もう一つ、1950年の用例が興味深い。
この用例では、Green Flash は日の出と日没の瞬間に見られるものとされており、さらに、the bright green-blue light flashed from the sun と色の形容がされている。つまり、明るい青緑色の光が太陽から閃くと。
関連書
保江邦夫『伯家神道の祝之神事(はふりのしんじ)を授かった僕がなぜ ハトホルの秘儀 in ギザの大ピラミッド』(ヒカルランド、2013)
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保江邦夫『古神道《神降ろしの秘儀》が レムリアとアトランティスの魂を蘇らせる時』(ヒカルランド、2014)
保江氏のこの興味深い話を聞いて、2つのことを思った。米詩と古代文献と。
エミリ・ディキンスンの詩
アメリカの19世紀の女性詩人エミリ・ディキンスン (Emily Dickinson) の詩に緑の光をうたった詩がある。
有料記事だが、次の記事で書いたことがある。
ジョンスン番号 219番 の詩、'She sweeps with many-colored Brooms -' という1行めの題でも知られる。
夕暮れのグラデーションが描かれるが、東の空に「翠のぬのきれ」(Duds of Emerald) を散らすと2連でうたう。
科学精神に富むディキンスンの天文現象の観察の鋭さに改めて驚く。
エメラルド・タブレット
ピラミッドと言えば、『エメラルド・タブレット』という古代の文献のことが思いうかぶ。
英語では単複2種の綴りがあり、意味も内容も違う。
そのうち、Emerald Tablet という単数形のほうの、Anyextee 氏による写真は、まさにエメラルド色をしている。
大沼忠弘氏の説明
以上の2つが、冒頭の保江氏の話に、どこかでつながるのか、つながらないのか、興味は尽きない。