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大和歌を英語で読む2

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旧「大和歌を英語で読む」(3)+(4) 旧マガジンの説明:万葉集を英訳で読んでゆきます。1300年前の日本語より現代の英語のほうが分りやすいなどということがあるのでしょうか。それ…
万葉集を英訳で読んでゆきます。1300年前の日本語より現代の英語のほうが分りやすいなどということが…
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2018年7月の記事一覧

[万葉]a branch of the willow (巻19.4142)

大和歌を英訳で読むマガジン(4) の第2回は万葉集巻19の4142番の歌です。 春の日に 張れる柳を 取り持ちて 見れば都の 大路思ほゆ 春の日に、ふくらむ柳の枝を折って手にとって見ると、都の大路が思われる。(英語万葉集) 京(みやこ)を離れた人たちの京に帰りたい思いを表した歌です。ある意味で普遍的な主題といえます。 英訳を通してこの歌をながめてみます。 目次 読み下し文 英訳 解釈  日本古典文學大系 (1957)  新潮日本古典集成 (1976)  中西進『万葉

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[万葉]the moon ship disappearing (巻7.1068)

大和歌を英訳で読むマガジン(4) の第1回は万葉集巻7の1068番の歌です。 天の海に 雲の波立ち 月の船 星の林に 漕ぎ隠る見ゆ 天の海に雲の波が立ち、月の船が星の林に漕いで隠れていくのが見える。(英語万葉集) 人麿歌集の歌。万葉集でも異色の歌です。まるで UFO の目撃譚のようなひびきがあります。人によっては「宇宙的」と感じるでしょう。 英訳を通してこの歌をながめてみます。 目次 読み下し文 英訳 解釈  日本古典文學大系  日本学術振興会訳  Janine B

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