[万葉]Whose husband here (巻3.426)
大和歌を英訳で読むマガジン(4) の第5回は万葉集巻3の426番の歌です。
草枕 旅の宿りに 誰が夫か 国忘れたる 家待たまくに
草を枕にした旅の宿りに、誰の夫なのか、横たわっている、故郷を忘れて。家の人たちが待っているだろうに。(英語万葉集)
柿本人麿による挽歌です。聖徳太子作の挽歌が初期万葉集の時代(7世紀初め)であったのに対し、人麿が活躍する盛期万葉集の時代(7世紀末頃)まで、時間が経っても、挽歌の基本的な感情はそっくりだと感じられます。リービ英雄氏の英訳などを通