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炎症で上昇する白血球数

前回の高感度CRPの話で書けなかったのですが、最近分かってきたことでもう一つ追加があります。それは過労でも数値が上昇する事があるらしいということです。なぜなのか気になるところですが、過労気味の時って筋肉痛が起きていたりすることがありますから、ひょっとしたらそういったことが原因ではないかを思ったりしています。 実際のところまでは調べていませんが。

過労気味になると元気が出なくなって、その人を見ていると本当にツラそうです。身体の動きもゆっくりになってきますし、表情もあまり変わらなくなって無表情になったりします。話し方も生気がなく、本当に元気が無いんだなと感じます。

私はかつて病院で働いていましたから、来るのは患者さんばかりでした。パッと見たぐらいでは病気と過労の区別がつかない人も大勢いたようです。そもそも、健康な人は病院にはきませんので個人的な感想でしかありませんが。

以前にCRPは炎症が起きると2番目くらいに早く数値が変化する、そんな事を書きました。そのときは他の事を書かなかったのですが、CRPが二番目なら一番に変化する項目は何なんだという疑問が出て来ますよね。

白血球数が最初に反応します。CRPと同じように数値が上昇するのですが、白血球数はその項目を見るだけでもいろいろなことが分かります。なぜなら、CRPは一つの検査項目として扱われますが、白血球数はいくつもある成分の合計になるからです。その成分の内訳によって、少しずつ意味が変わってくるところが面白いところでもありますが。

さて、数値を見ていろいろと考えたり判断したりするためには、基準となる普段の状態を知っている必要があります。

白血球数という検査項目、一般にはWBC(数)と略します。これは「ホワイト・ブラッド・セル」の略だとされているのですが、実際は「セル(細胞)」ではなくて「コーパスクル(丸い物体)」が正しいといわれたりもしています。

現在では基準値(基準範囲、以下基準値で記載)という名前に統一されていますが、以前は正常値とか正常範囲とか呼ばれていました。数値が変わらず名前だけが変わったという事なので、いろいろと変えざるを得ないような問題があったようです。

その基準値も、実は医療機関や病院によって微妙に違っていたりすることがあります。実際にはいろいろな学会や団体で統一する方向で議論が進められています。推奨される基準値なども存在します。

白血球数については、3,100~8,400個/mm3 の辺りが人間ドック学会の推奨値とのことです。一般的に下限値は3,500~4,000位が多く、3,000という事もあるようです。また上限値の方は8,000~9,000位になっています。いずれにしても、だいたいこの辺りなら問題はありません。

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