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ホルモンの種類の話
今回はホルモンの種類についてです。記事な少し少なめになってしまいました。
種類は主に3つ
内分泌の主役であるホルモンは、何種類かに分類することが出来ます。どんな分け方をするかが特に決まっているわけではありませんが、その構造を軸にして3つに分類するのが一般的です。ただ、構造だけが分類の軸ではありません。水溶性か脂溶性かといった分け方も出来るでしょう。この文章では構造を軸にしたいと思います。
構造で分ける場合、昔はペプチドホルモンとステロイドホルモンの2種類でしたが、現在ではもう一つ、アミン・アミノ酸型という種類が増えています。
詳しく見ていきたいと思います。
ペプチドホルモン
アミノ酸がペプチド結合でつながった構造のホルモンです。一番小さな構造はアミノ酸が3個繋がっただけで出来ているものだそうですが、40個以上つながったたんぱく質サイズのホルモンも存在します。たんぱく質の構造なので水溶性、標的となる細胞の受容体は細胞膜上になります。
ステロイドホルモン
コレステロールを代表とするステロイド核をもつ構造のホルモンです。ベースがコレステロールなので脂溶性です。細胞側の受容体は核や細胞質に存在しています。副腎皮質ホルモンと性ホルモンが含まれます。
アミン・アミノ酸型
厳密に分ければアミノ酸型とアミン型の2つに分けることができるようですが、ここでは一括りにしておきます。アミノ酸型ホルモンでは甲状腺ホルモン、アミン型はカテコールアミン(つまり副腎髄質ホルモン)が該当します。アミノ酸型の甲状腺ホルモンはベンゼン環を持つので脂溶性、アミン型は全体としては水溶性になります。
ステロイドホルモンとアミン・アミノ酸型ホルモンについては、どんなホルモンが含まれるかを書いていますが、書かなかったホルモンは全部ペプチドホルモンに含まれると考えてください。インスリンだとか、成長ホルモンだとか、よく耳にする名前が出て来そうですが、それらはみなペプチドホルモンです。
あと、内分泌という言葉が最初に出て来ましたが、内分泌は血液を介して、言い換えれば血流にのって標的となる場所に運ばれることを意味します。体の外に分泌されるものは外分泌として別扱いになりますので、注意してください。ここで間違えやすいことは、消化管の中は体の外という扱いになっている事です。消化液は分泌という点で、汗や母乳などと同じ扱いとなります。
ちょっとややこしいですね。