「頑張らなくていい」は本当なのか?
こんにちは。
ビジョナリーコーチの浅田美里です。
無理な努力と根性で身を削る目標達成法ではなく、心身ともに健康に成功と幸福を実現したいビジネスパーソン・エグゼクティブのためのコーチングセッション・企業研修を行っています。
ビジョナリー思考®のメソッドのコンセプトは「らくに楽しく上手くいく」です。
当然ですが、提唱しているわたし自身が実生活で本氣でこれを実践しています。無理をしない・頑張らないのが通常運転です。
近年の風潮としても、「頑張らなくていい」という言葉は本やメンタルヘルスの場面でよく聞くようになっているかと思います。
ですが、実際はほとんどの人が「頑張る」ことを止められません。
鬱などのメンタル疾患は年々増え続けています。
「頑張らなくていい」と言われたって、頑張ることを止めたらもっと酷い状況になる、と思っている人がほとんどだからでしょう。
「らくに楽しく生きていけるほど世の中甘くないよ」
「そうは言っても、現実は頑張らないといけないでしょ?」と。
なので今日は、よく聞かれるこちらの疑問にお答えしていこうと思います。
こんな方にお読みいただきたいです。
✔ 苦しい努力で頑張り続けるのに限界を感じているけれど、それを止めたら全て失うような気がしてる。
✔ 「頑張る」以外で上手くいく方法がわからない。
✔ 「らくに楽しく上手くいく」なんてズルい、堕落してしまうように感じる
なぜ「頑張らなくていい」のか?
少しでも納得度を高めていただき、ホッと肩の力を抜いたり、頑張る以外の方法を試してみようかな?と心を軽くしていただけたら幸いです。
「らくに」とはサボること?
まず大前提として、「頑張る」の反対にある「らくに」「らくする」という言葉に対して「サボる」「手を抜く」「ぐうたらする」という印象を持っている人が多いのではないでしょうか?
(わたしは長年、そう思っていました)
ここがズレていると真意が伝わらないので、まず「らく」の定義を確認しておきたいと思います。
「らくをする」には、決して「サボる」「だらける」という意味は含まれておりません。
そうであるなら、「らくに」出来ることは当たり前に「上手くいく」と思いませんか?
だって、簡単なんですもん。心地よくできちゃうんですもん。ストレスがないんですもん。
「らくして上手くいく」と聞くと何か怪しい詐欺のような匂いがただよいますが(笑)、実はむしろ「らくだから上手くいく」方がごくごく当たり前なんですよね。
高いところから低いところに水が流れる、くらいに当然のこと。理にかなってる。
ですが、なぜかわたしたちは、その逆の「困難を乗り越えるから上手くいく」「苦しい頑張りがあるからこそ報われる」と信じてはいないでしょうか?
ほとんどの人が、親からも先生からも「らくしようとしてはいけません!」「らくばかりしていたらちゃんとした大人になれませんよ!」と言われて育ってきていますから。
会社に入っても「あいつはらくして給料もらってる」「自分だけらくしょうとするなよ」みたいに、「らくする」はネガティブな意味に使われがちです。
それと同時に、「苦しいことこそ成長する」「頑張ることは美徳」という観念もセットで刷り込まれてます。
ここで頭の中に音楽が鳴り響いたあなたは、わたしと同世代です。
ミスチルとともに青春を過ごした人です。
ほら、桜井さんだってそう言ってる!
高い壁の方がいいって言ってる!!
ですよね、ですよね。
高い壁、困難がある方が人生は充実しそうです。
でも!!!
ここで大事なことは、高い壁を登る(困難を乗り越える)ことであり、「苦しむ=頑張る」ことが大事なわけではない!!ってことなんです。
桜井さんも、高い壁を登るから上手くいくとか偉いとかスゴイ、とは言ってないんですよね。
「気持ちいい」と言っている。
気持ちいい、とはアドレナリンが出てる状態。つまり「楽しい」ってこと。
そう、人生をエンジョイするには「らく」だけでは足りなくって、「楽しい」が重要なんですよね。
「困難・苦しみ」も望んで生み出している
先ほど、「らく」とは「苦しみがなくたやすいこと」と確認しました。
だから、本来「らくなことほど上手くいく」と。
ただ、それだけでは満足できない、幸せでいられないのが人間です。
桜井さんも言っている「高い壁」が欲しくなるんですよね。
簡単で苦なくできることだけだと物足りないし、飽きてしまう。
飽きてしまうとそれは、もはや「らく」ではなく「苦」に変わってしまうわけです。
マリオも、ず〜っと延々一面だけが続いてクリボーしか出てこなかったら、そんなゲームはつまらないわけです。
「そろそろクッパ出てこいや!!!」って自ら難易度高い敵を求めちゃうんですよね。
そう、そっちの方が「楽しい」わけです。
新しい刺激や、適度な難しさや、ちょっとした苦しさは、それをクリアした時の快感に繋がるから。
楽しい!!面白い!!って、自分の内側から湧き出てくる大きなエネルギーです。
そのエネルギーが突き動かしてくれるから、それを何度でも何時間、何年でも続けられてしまう。
つまり、すんなりと上手くいくには「らく」であることが重要ですが、上手くいき「続ける」ためには「楽しい」が必須ということですね。
そして、その「楽しい」の中には「苦しい」も含まれているってこと。
楽しむために、あえて、自ら、望んで、ちょっとの「困難」「負荷」「苦しさ」を求めているってこと。
この視点はものすごく重要です。
逆になっているから上手くいかなくなっている人が多いので。
つまり、
ということ。
これ、似ているようで、ぜんっぜん、天と地ほど違うので、要注意です!!
前者は、困難があろうがなかろうが「人生は楽しい」という前提で、スパイスとしてゲームの設定として「自分で好んで」壁を受け入れているんですね。
なので、常に「らくに楽しく上手くいく」人生の流れから逸れることはありません。
自分で作っている壁なので基本的に無理なく越えられますし、仮に越えられなかったとしたらスルーして別のルートで壁を登って楽しむだけだからです。
後者は、「苦しみながら困難を乗り越える」ことそのものが、人としての成長や、人生の充実度や、社会的評価の前提となっています。
気力体力が満ち溢れている20代くらいまではそれでもやっていけるかも知れませんが、40代、50代もその意識のまま突き進むのはかなりハードです。
人間関係も、常にハードになります。
無意識に常に「敵」を作り出してしまうので。
そう、これが無意識=潜在意識の面白いところであり、恐ろしいところでもあります。
頭(顕在意識)では、「もうこんなしんどい仕事嫌だ!!」とか「こんな苦しい人間関係はいらない!!」「もっとらくに生きたい!!」と思っていても、
無意識(潜在意識)では「このしんどい仕事を乗り越えたら成長できる」「苦しい人間関係を耐え忍べる人は偉い(強い)」「らくして生きていたら成功できない」と信じています。
多くの人が氣がついていませんが、これが潜在意識の仕組みです。
良い悪いとかの話ではなく、世の理(ことわり)であり、シンプルな法則です。
だから、「自ら望んで」苦しい状況・敵・困難な課題を登場させます。
クリボーじゃつまらないからクッパを出すんです。
無意識の観念に気付かないと現実は変わらない
マリオと同じで、クリアするほどに敵は強くなっていくので、人生の困難・負荷はどんどん大きく重くなっていきます。
この限界値に来た時、大病やメンタル疾患、離婚や失業といった大きな人生の転換期として現実に現れます。
ここでやっと、「頑張らなくていい」が選べるようになる人が多いわけですね。物理的に「頑張れない」状態になるからですね。
わたし自身がまさに、そうでした。
学生時代から「頑張れば成果が出る!」「頑張った分だけ成長できる!」と信じ、さらには「頑張れない人間は社会からドロップアウトしてしまう」という恐れにさえ駆られながら頑張り続けて、
結果、社会人2年目に職場で倒れて入院・休職になったんですよね。
手術でもしものことがあれば人生終わるかもしれない、、、
となって、はじめて「頑張れば報われる」「頑張った先に成功・幸福がある」という観念に疑問を持つことができたのです。
病室の天井をぼーっと見ながら、今まで「真実」だと疑いもしてこなかった「頑張る=正しい」の観念を、捨てることを決めた瞬間でした。
そこから、それまで長年学んできた心理学や脳科学の理論がどんどん腹落ちしていって、
当時の観念とは真逆ともいえる「らくに楽しく上手くいく」生き方・働き方に辿りついて今に至るわけです。
もう15年以上、「頑張らなくていい」を徹底していますが、無理して頑張っていた時とは比べ物にならないくらいの快適度・幸福度で、かつ理想の実現スピードもスケールも比べ物にならないほど拡大して、仕事もプライベートもめちゃくちゃ上手く進んでいます!!
もちろん、わたしだけが上手くいっているわけではなく、同じメソッド・ステップで数えきれないほどの方にも「人生が変わった!!!」と喜んでいただけてきたからこそ、個人のみならず大企業でも研修に導入いただけているわけです。
と、いうわけで、まず今日のシンプルな結論として、
なんですが、それですんなり頑張るのを止められるんだったら、こんなに苦しんでいる人が多くはならないので、
「じゃあ、具体的にどうしていったら頑張らなくても上手くいくようになるの?」というところについても、別記事でまとめていきたいと思います。
とりあえず、今ちょっと負荷がかかり過ぎている、しんどいな~って方は、「頑張らなければ!!」という思考が浮かんだ時、すかさず「らくな方が上手くいく」「楽しいから上手くいく」と心の中で唱えるところからスタートしてみてください♪
アホみたいに思えるかもしれませんが、それだけでも潜在意識が変わっていきます!!