見出し画像

タリンで祝う、初めての誕生日

12月9日月曜日 曇り
さあ、今日は僕の誕生日だ。タリン大学で僕が専攻する教育革新&リーダーシップ・プログラムのクラスメイト、マリア・テレサとトラルベックの二人と3人で昼ご飯を食べに行く。目指すはカラマヤ地区にある、タリン市で最も日本食っぽい日本レストラン、結(ゆい、と読む)だ。僕は大学前の電停から1番のトラムに乗っていく。あとの二人は次の電停のホブヤーマから乗ってきた。ヴォルタ停留所までトラムで行き、そこから15分歩いて結に着く。店内は空いていて、すぐに奥の席に座る。ランチスペシャルの醤油ラーメンが安い(通常13.9€が月曜日は8.5€)ので、みんなそれと飲み物を頼む。ここは大学の近くにあるラーメン太郎の姉妹店なので、ラーメンは本格的だ。(出てきた時点ですでにちょっと温度が低かったが。)結局飲み物込みでみんなで42€だった。誕生日ボーイの僕が気前良く奢る。

結の外観
結衣の店内。結構広々している
僕の誕生日を祝いに来てくれたマリア・テレサとトラルベック
結の醤油ラーメン。僕は麺カタで頼んだ。

午後は皆んな時間があるとのことなので、おしゃれな店の多いテレスキビ地区まで、また寒空の中を15分歩く。ここでチョコラティエの名店、チョコ・コーでホットチョコレートを飲みながらのんびりする。天井が高くて居心地が良い。寒い屋外に出にくくなった。

チョコ・コーの外観。ちょっと分かりにくい場所にある。
タリンのチョコラティエでは最高レベルと言って良いのでは。
昔の倉庫を改造して作られているので、天井が高い。チョコレート工房も広い。
ホットチョコレートはカップもおしゃれだ。

帰りにバルティヤーム・マーケット内のオリエンタルフードショップ、Umamiに寄って蕎麦を2袋買う。ここももう、クリスマス一色だ。

クリスマスのバルティヤーム・マーケット。TURGというのは市場という意味。
どこもかしこも電飾だらけだ。

トラムで大学に帰り、二人と別れて大学寮で一旦休憩。その後、午後5時15分からのBFM合唱団の練習に参加する。最初に、来週月曜日に大学近くのメソジスト教会で行う、大学オーケストラとの共演コンサートの曲を練習し、その後来年のソングフェスティバル用の新曲を練習する。1時間半、みっちり練習して、解散。僕は指揮者のラウール・タルマー氏をバースディ・ディナーにお呼びしている。彼の車で、彼の息子さんおすすめのモダン・ヨーロピアンのRadioに行く。すごい人気店のようで、午後7時半に着くともうほぼ満席だった。一応、行く直前にラウールが電話で予約を入れてくれていたので、奥の方の二人席が用意してあった。そこに座って、まず僕は生ビール、ラウールはノンアル・ビールで乾杯する。簡単な料理を3つほど頼んで、ビールを2回おかわりし、さらにフライドチキンを頼んで二人で分けて食べた。〆て二人で83.5€。

Radioの店内。月曜日の夕方にもかかわらず、ほぼ満員御礼だ。
ラウールとビールで乾杯、誕生日を祝う。
ミニ・コロッケ。クリームソーズが美味しい
オニオンピザ。出てきたもう一品、トラウトのカスパッチョは、話に夢中で写真を撮り忘れた。
食べかけのフライドチキン

ラウールからは誕生日のプレゼントに「Üks Koorilaul(一つの合唱曲)」の冊子とUSBドライブをもらった。これはエストニアの公共放送局ERRがエストニア共和国の100周年を記念して、35の合唱団の協力により制作したテレビ番組で、2016年9月3日から2年間毎週土曜日の朝に放送され、101曲のエストニアの代表的な合唱曲を網羅したもの。ラウールはこの大規模プロジェクトの芸術監督を担当して、自らもその中の3曲を指揮している。もらったUSBドライブは70GBもの情報量で、この番組の映像と音楽が全て入っていた。(帰ってきてからとりあえずラウールの指揮している曲だけは鑑賞した。)そう、ラウールはエストニアの合唱業界では著名人なのだ。

Üks Koorilaulはオンラインでも見られる。https://arhiiv.err.ee/video/uks-koorilaul

ディナーの後、ラウールに車で送ってもらい、一人で旧市街のGruuv Barに行く。今日はここでESN学生会主催のカラオケパーティがあるのだ。せっかくの誕生日をアクティブに過ごそうと思い訪れたのだ。が、秋学期のこの時期になると結構みんな友達関係が固定化しているようで、知り合い同士の若者の会話に僕一人なかなか入っていけない。結局、ビートルズの曲を一曲歌って店を後にする。

カラオケパーティ会場のGruuv。入り口でたむろっている学生たちがいた。
Gruuvの店内。クリスマスっぽい雰囲気満載だ。
ここもインターネットで歌うカラオケだ。順番は割とすぐに回ってきた

おじさん友達との交流を求めて、馴染みのMad Murphy’sへ。ここではバーテンダーのアンドレイとかミュージックディレクターのスティーブがいて、誕生日の僕を温かく迎えてくれる。やっぱり持つべきものはおじさん友達だ。

Mad Murphy’sのバーテンダー、アンドレイ(左)とスティーブ。気の良い連中だ。

クリスマスツリーが綺麗に輝いている旧市街の市庁舎広場を抜けて帰途につく。おかげさまで今年も良い誕生日が送れた、みんなにありがとう!

午後11時の市庁舎広場。まだまだ電飾が綺麗だ。



いいなと思ったら応援しよう!