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雨のタリン、授業と合唱と旧市街での飲み会と

10月2日水曜日 曇り(と思ったら雨だった)
午前7時前に起床し、(隣でルームメイトのミトラがまだ寝ているので)暗い部屋の中で天気予報を調べると、今日は午後から雨。降られる前に散歩に行こうと身支度整えて寮の外に出ると、実はもう小雨が降っていた。しょうがないので歩いて5分のキャンパス内のジムに行く。電車通りから中庭を通ってノヴァ棟のドアから入ってジムのあるヴィタ棟に行こうとすると、仕切りのドアが開かない。ああそうか、午前7時半までキャンパスは閉まっているんだと気づき、しばし入り口で待つ。7時半になると同時にヴィタ棟のドアまで行くと、確かに解錠されている。で、そこから入り、お目当てのトレッドミルで40分ほど歩き、寮に帰ってきてトマトジュースとヨーグルトの朝ご飯をとる。

朝のキャンパス・ジム。僕が一番乗りだったのでまだ無人だ。
40分歩いて、今日の散歩(?)は終了

午前中は寮で溜まっている洗濯したり、本を読んだりして過ごす。今日は一日中雨が降るようだ。ルームメイトのミトラによると、10月は雨の季節らしい。11月になると晴れるのかと聞くと、違う、雨が雪に変わるんだと言う。つまりこれからは、雨降りが続き、日が短くなり、さらにどんどん寒くなっていくということだ。とにかく、心の準備はしておこう。

お昼は本当はどこかに食べに行きたかったのだが、結構雨が降っているのでそれも叶わず、寮の自室でカップヌードルを食べて済ます。午後2時15分からは聴講しているエストニア語の授業があるので、防水ジャケットをかぶって雨の中をキャンパスまで早足で行く。今日もエストニア語の数字の復習から入って、食品の名詞の確認、国名や各国語の表現、動詞の活用をおさらいし、その後小テストがあった。そのテストのおかげで分かったが、僕はやっぱり数字や時刻には強いが、動詞の活用のような暗記ものは全然ダメだ。だから自習する時に単語や活用を書いて覚えるようにしないといけないようだ。やはり言語の習得にはどれだけ時間や手間をかけるかが大事なのだ。

これはエストニア語でなんという?日本語でもわからないが。。。
空白に何が入るか?うーん、何が聴かれているかも分からない。。。
自分や家族、男の子・女の子の呼び方と活用(のことらしい。ChatGPTに教えてもらった)

エストニア語の授業の後いったん寮に帰り、部屋で今日の合唱団の練習で歌う曲、Meelespeaを聴き直す。来年の歌唱祭で歌われる歌の一つで、エストニアの古い民俗伝承をもとに作られたものだ。ハーモニーが美しい歌だが、少し悲しい曲調を持つ。何回か聞いた後でもう時間なので、午後5時15分からの練習に行く。1時間半の練習は発声練習から入って、これまでに練習した合唱祭の曲、Meelespea、Elukoor、Laulikの3曲を全て練習した。指揮者のラウルは曲の仕上がりに満足したらしく、「日本語で言えば100点満点だね」と言ってくれた。

練習を予定より4分早い午後6時41分に切り上げ、少し遅れたがキャンパス内で開かれている日本語カフェに参加する。日本人の留学生と日本語の練習をしたいエストニア人学生が二十数名集まっていた。5−6人のグループ4つに分かれて話していたので、僕もグループの一つに入れてもらい、会話に参加する。「日本とエストニアのイメージ。日本と言えば?エストニアに来て感じたこと?」がテーマだった。僕はエストニアと日本の相違点に関して、ここに来てから感じたことを話した。その後、有志で飲みにいくことになり、電車で旧市街近くまで行く。旧市街の中は結構広いが公共交通機関はないので、雨の中を皆んなで歩く。日本語カフェのメンバーの行きつけらしいバー、Nokuに着く。暗号を入力しないと開かないドアを常蓮らしく開けて、中に入る。あまりうるさくなく、コージーな雰囲気の店だ。食べ物はあまりない。僕はラガーの生ビール(5ユーロ)を頼み、飲みながら皆んなと日本語で会話する。

Nokuの入り口。入館には暗号コードの入力が必要
Nokuで会話する日本語カフェの面々。実際は画面より少し暗く、落ち着く雰囲気

日本語で話すのは楽しかったが、お腹が空いてきたので午後9時にはみんなを残してお先に失礼する。雨の中を旧市街入り口の停車場まで歩き、トラムに乗って帰る。寮に着いて、前に買ってあった出来合いのエストニア料理を電子レンジで温めて食べ、午後11時には寝る。


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