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ドイツと世界の経済をピザを食べながら議論する

11月19日火曜日 晴れ
昨日遅かったせいか、今朝もまだ右膝の調子が良くない。朝の散歩を休み、午前中は寮でぶらぶらする。朝ごはんはいつものヨーグルトだ。

昼ごはんを食べに、電車通りを挟んで大学の向かいにあるComoに行く。ここは割と新しくできたピザレストランで雰囲気も良い。今日はドイツ人の友人を呼んで、最近のドイツの経済や政治の話を聞く。うーん、思っていた通り、欧州を代表する経済大国ドイツもコロナ禍とウクライナ戦争の影響で景気は良くない。ここ5年ほどで北欧ほどではないにしてもインフレも毎年肌で感じられるほどらしい。さらにドイツ特有の要因として、貿易相手国として最重要な中国の経済の減速とドイツ連立政権の崩壊による政治上の不安定さがこの国の将来に更なる負の影響を与える。ただ、この不安定な状況は来年の2月に前倒しで予定されている総選挙まではダラダラと続くらしい。アメリカの政権以降も来年1月だし、今年いっぱいは世界中で様子見の政治・経済が進むのだろう。

大学近くのピザ屋、Comoの店内。綺麗で落ち着く。
今日はマルガリータとチキンのピザを3人で分けて食べ、それぞれコーヒーを頼んで一人10€。まあ良い値段だ。

後はエストニアの学生生活やクリスマスの予定などの話をして、午後2時に解散。午後2時15分からのエストニア語の授業に行く。今日もニルソン先生の機関銃のような質問に学生全員で答える。今日のテーマは動詞の活用と目的語の変化。エストニア語には英語のような前置詞が無い(あるいは極端に少ない)ために、その役割は目的語の語尾の変化が果たす。場所を示す目的語で、〜で、とか〜に、とかの意味を表すためにはそれぞれの活用を覚えなければならない。ニルソン先生の頭の中には、「これは前回の授業で一回説明したから覚えているはず」という意識が明確にあるようだが、僕の頭の中ではその記憶は綺麗に消去されている。厳しい授業だが、面白い。先生も出来ない生徒に慣れているのか、一人ひとりの学生に根気強く親切に教えてくれる。良い先生だ。

授業を終えて、ショッピングセンターのヴィルケスクスに行く。ここでプリペイドSIMカードに30€、チャージする。今年いっぱい、このSIMで電話とデータ通信ができれば、来年1月にはエストニアの居留許可証(TRP)が発行されて、晴れて普通の電話番号の取得ができるようになるはずだ。

寮に帰る途中でスーパーマーケットに寄り、ヨーグルトとチーズ、フムスとコーラを買って行く。で、Karu通り17番地にあるタリン大学寮に戻る。少し大学寮について説明すると、ここは留学生向けのA棟とエストニア人向けのB棟に分かれていて、基本的に入り口は別々、建物内部でもお互いを繋ぐドアはいつも鍵がかかっている。A棟の一階は受付・事務室と短期滞在者用のホステルがある。2階以上は中長期用の部屋になっていて男女兼用。一部屋を2名の学生が共用し、部屋の中には仕切りは無い。2つないしは4つの部屋にキッチンが1つずつある。それぞれの部屋は男子もしくは女子の部屋になっているが、同じ階でも男子部屋も女子部屋もある。このプライバシーの無さには僕も最初、抵抗があったが、慣れてみると意外に快適だ。遠い昔に一部屋を姉弟で共有していたこともあったな、と懐かしく思うくらいだ。大学のどの教室にも10分以内に行けるし、シャワー・トイレ・キッチンは使い放題、洗濯機の使用も無料。これで一ヶ月205€という低価格に感謝している。

と、ここまで書いてもう深夜12時をまわったので、今日はもう寝る。

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