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タリン映画祭最終日と受賞記念パーティの後日談
11月24日日曜日 晴れ(雪が積もっている)
昨晩の雪から打って変わって快晴の朝。午前11時にノルディックホテルフォーラムで、ブラックナイト映画祭批評家選出部門最優秀映画の北浦兄弟の辻野監督と中野プロデューサーの二人と待ち合わせて街中散策に行く。ロビーに着くと、ドキュメンタリー映画部門特別賞のBlack Goldの杉本監督もちょうどチェックアウトしているところだった。彼の住むポルトガルのリスボンでの再会を期してお別れの握手をする。
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もう旧市街は結構見て回ったので僕の大学、タリン大学の方へ行く。日曜日なので校舎は閉まっていたが、外観や主な校舎を紹介する。その後はカドリオル公園に行きキャサリンサールカフェに行く。ここは簡単にパンやパイ、コーヒーで日曜のお昼を過ごすのには最適だ。
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キャサリンサールでゆっくりしていたらもう午後1時、お二人は2時過ぎのホテル発シャトルバスに乗って空港に行くので、カドリオル公園からトラムに乗って帰ることにする。3人でトラムに乗って座っていると、後から乗ってきたエストニア人らしい老夫婦が僕たちに向かって「受賞、おめでとう!」と言ってきた。きっとこの地の映画関係者で、昨日の受賞セレモニーの会場にいたらしい。タリンの街で知らない人に声をかけられるなんて。驚きと嬉しさでちょっと感動する。
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北浦兄弟チームの二人は午後2時半のバスで空港に向かった。(2時のバスには遅れた。)良いご帰国を、と祈りながらお別れする。
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寮に戻って少し昼寝する。午後6時半ごろに寮を出て、ブラックナイト映画祭(通称PÖFF)の会場であるコカコーラプラザ映画館に行ってみる。PÖFFは今日が最終日、受賞作品の特集日だ。お目当ては午後8時半からのグランプリ、映画祭最優秀作品の「Silent City Driver」。僕はゲストホストというボランティアをしていたので、どの映画も空席があれば入って観れる。だが、流石にこの映画は最終上映ということもあり、Sold Outだった。開演前に並んで空席待ちをすることにする。
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開演まで少し時間があるので、タリンの旧市街のハンバーガー屋で一番美味しい(と僕が思っている)Grill ja Pruulに行く。Pruulバーガー、12€。ミディアムに焼かれた大ぶりのハンバーグが入っていて美味い。食べ終えて午後8時までに映画館に戻り、一番大きい1番シアターの前で、入り口担当の女性にボランティアの空席待ちであることを伝え、一人待つ。と、開演10分前くらいに、彼女から呼ばれた。他のボランティアの一人がチケットを2枚持っていて、一枚僕にくれると言う。あ、これって昔、2001年にシアトルでイチローの試合を観に行った時に入れてもらったのと似てるな、などと思いながら、彼女と一緒にシアターに入る。彼女は今日はご主人と一緒に映画三昧のはずだったのだが、彼は流石に今日の三本目は勘弁してくれと、この映画はパスしたらしい。座ってみると、やった、ホール中央の最高の席だ!このシアターは可動式の足乗せもついている最高のホール。ここで映画祭のグランプリ作品を観れるのだから最高の最高の最高だ。
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「Silent City Driver」はダークでシリアスタッチのモンゴル作品。昨日の受賞セレモニーの時に真後ろの席に座っていた陽気なモンゴル人の青年が凄く真面目な顔で主人公を演じている。ちょっと不思議な感じ。「北浦兄弟」も人の死を扱っていたが、ストーリーやトーン、アプローチは全く違う。こうして全く違う、それでもどちらも高品質の映画作品を比べながら観られるのも映画祭の醍醐味だろう。そんなことを考えながら帰路に着く。寮に帰ってボランティアの制服のスウェットを脱ぎ、壁にかける。このスウェットには2週間、凄く良い経験をさせてもらった。どうもありがとう。
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