やっぱり議論とか質問が好きなんだな、僕は。
11月17日水曜日、曇り時々晴れ。朝起きて、まずおひとり様の日に京東で買ったジョギングシューズを取りに行く。自転車で5分、現場で10分、帰ってくるのに5分かかった。で、開けてみると色が違うし、サイズも合わない。残念だが、これは交換だ。おそらく今週はこういうのが多いだろう。
10時に近くのキャンパス内の喫茶店、ユーレカに行って、アレックスと宿題の答え合わせをする。でも彼が少し遅れてきたので、時間が足りない。しょうがない、明日また集まることにする。
11時から中国語のオンライン講座。1ヶ月集中で毎週45分ずつ、授業に追加して行う。集中講座の宋芳先生が用意してきてくれた資料がわかりやすい。発音から語彙から質問まで、いろいろなことを45分間休みなく続けて、結構疲れた。
お昼をアレックスと玉樹園レストランの1階で短くすます。このレストランの昼食は初めてだが、ここも結構コスパも味もよかった。19元。
13:30のソフトウェアプロジェクトマネジメントの授業に出席。今日も張勇教授との議論が有意義だった。あんまり面白かったので、来週の授業の前に一緒に昼食をとりながらさらに議論しようと提案、約束する。
寮に帰ってきてビッグデータインテリジェンスのプロジェクトの準備をする。3人のグループで特定のAIの分野を選んで、論文を読み込んで報告する、という内容。僕以外のメンバーは二人ともシンガポールの南洋工科大学のコンピュータサイエンス学部の学部生だ。まだ、分野が決まらないが、継続してリサーチする。
19:20の機械学習の授業に行く。唐杰教授の講義スタイルは鋭くて雰囲気はいつもピリピリしている。そんな中で僕の少しピンボケの質問が場を和ませる。『ここでいうカテゴリーとは犬とか猫とか馬とかですか?』『まあそんなものと考えてください。』という感じだ。今日のテーマは画像認識。この分野ではCNN(折り畳みニューラルネットワーク)の手法が主流らしく、その理論的な説明が続く。ただ、画像認識でもNLP(自然言語処理)の授業の時に学んだトランスフォーマー・モデルが使われることがだんだん多くなっているらしい。どちらの手法でもすでに人間の認識能力を超えている。
21:45に授業が終わったので、自転車を飛ばして急いで留学生寮の自分の部屋に戻る。実は21:30からノーベル経済学賞受賞者のエドモンド・フェルプス教授の講義、『経済理論をめぐる我が闘争』が始まっているのだ。これは清華大学の大学院生会が主催しているもので、オンラインで行われる。今晩は夕ご飯を食べにレストランに行く時間は無かったが、こういうセミナーには僕は三度のメシを抜いても参加する。(でも実は部屋でこっそりカップヌードルは食べた。)部屋についてまずは微博で見ていたが、そのうちZoomで入れるようになったので、そちらに移る。Zoomにはコメント機能があるので教授に直接質問できる。で、最近気になっている格差問題に関して質問する。『一億総中流と言われた日本でも持てる人と持たざる人に二極化してきているようですが、この経済格差はこれからも広がる一方ですか?』教授の回答は『経済格差は避けられないだろう。もし経済成長が戻らなければ。そしてもしそうなら、政治の介入は不可欠だ。』 奇しくもこれは僕の考えとほぼ同じだ。ただ、政府の介入の方法として、教授は雇用に対する補助金、僕は研究開発に対する補助金という違いはあるが。もう少し議論したいところだが、流石にノーベル賞受賞の経済学教授は忙しいので叶わない。残念。でも少し交流できた気がして良い経験になった。
と、このオンラインセミナーが終わったらもう24:00近い。遅いのでもうベースギターの練習はできない。で、もう休む。おやすみなさい。