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雨のタリン市で日本の教育制度を考える
10月9日水曜日 雨
朝7時半に起きると外は雨が降っている。今日は散歩を諦めて、学校のジムに行き、トレッドミルで70分ほど歩く。マシンの上で歩く方が汗をかいたり息が切れるのは何故だろう?
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寮に戻って、今日は本気で日本の教育制度を説明する資料を作る。インターネットやChatGPTで情報を探し、確認し、パワーポイントに落とし込んでいく。有り合わせの材料でサンドウィッチを食べながら、やっと調子が出てきたな、と思ったらもう午後2時。エストニア語の授業に時間だ。急いで準備して教室にいく。今日のエストニア語は場所の言い方。“〜へ“や“〜で“を表すのに、英語は前置詞を使うが、エストニア語は場所の名詞の語尾を活用させる、いわゆる「格変化」を使う。例えば内格(〜の中に、-sseなどを使う)、外格(〜から、-stなど)などがある(らしい)。まあ、細かい文法はまだよく分からないが、とにかく習うより慣れよ、ということで、隣のエステラと練習に励む。
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エストニア語の授業の後は一旦、学生寮に戻って楽譜をピックアップする。で、午後5時15分からのBFM合唱団の練習に行く。女声部はもう練習を開始していたので、僕たち男声部がそれにジョインする。来年のエストニアソングフェスティバルの曲を3曲練習し、さらに何故かヨーロッパシンガーコンテストのバックコーラスの録音(Hingehüüdという曲。魂のシャウトという意味)もしていたらもう午後7時。寮に帰ってプレゼン資料を仕上げて、講師のサロメに送る。
日本の教育制度に対する僕の見立ては、高度経済成長からバブルエコノミーまで上手く機能していた詰め込み・競争型の教育制度は、日本経済が頂点に達して追いかける側から追われる側になった時にその先の方向性を見失い、良く言えば試行錯誤、悪く言えば画一化・形骸化してしまったように思う。その思いはエストニアに来て、この国や北欧各国の教育制度やその改革を学ぶにつれてさらに強くなってきている。この内容をオランダ人の学友たちと共有して議論するのが楽しみだ。
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