エストニア滞在、最初の一ヶ月を終えて
9月23日月曜日 曇り
そういえば昨日22日は、僕がエストニアにきてからちょうど一ヶ月目のアニバーサリーだった。その一ヶ月の間にまた新たな出会いや気づきがあった。例えば、エストニアには女性のリーダーや教授が多く、イベントなどもほとんど女子学生が音頭をとっている、とか、ドイツをはじめとして欧州諸国の経済状況は芳しくないが、特にエストニアは小国だけにその経済は好・不況の波を他の国以上に受ける、とか。これまでの限られた時間の中で得たエストニアの印象は、小さいながらもここに住む人々が個人としての考え方をしっかり持っている、独自の文化や美しい自然に強い誇りを持ちそれらを大事にしている、というもの。思ったよりも物価が高い、美味しい食事をリーゾナブルな値段で食べられるレストランがまだ見つからない、などの不満はあるが、総じて住み心地はすごく良い。まあ、北緯59度のこの街に冬が来ないことには、本当の住み心地はわからないのだろうが。
朝6時には目が覚めたのだが、二度寝してしまい結局8時半起床。散歩から帰ってきたらもう10時をまわっていた。ヨーグルトだけの簡単な朝ご飯を食べてから、今日はIKEAで買ってきたもう一つの棚の作製に取り掛かる。作業自体は単純で、また下の管理人さんから借りてきたドライバー一本で大体1時間で完成。これで机の脇に本棚が出来た。ただ、本や書類を置く前にブックエンドか書類ボックスのようなものが必要そうだ。
日本や中国にいるとお腹が空いていなくてもお昼には昼食を、夕方にや夕食を食べに行っていたのだが、エストニアではあまり食べたいものも見つからないので、自然と食事をぬいたりできるようになった。これは僕の体重・健康管理に良い影響を与えている気がする。でもそんな時でも口が寂しくなるので、重宝しているのがだしつゆだ。しょっぱく感じない程度に水かお湯で薄めて時々口にする。塩分の摂りすぎには気をつけないといけないだろうが、ほんのり出汁の味を感じる程度であれば良いだろう、と勝手に考えている。
寮でウダウダしていたらもう午後4時、合唱団の練習の時間が迫っている。キャンパスのVita棟402号室に行く。今日は男声部の集中練習の日、テナー3人とベース4人の7人と指導者のカリンが集まる。来年のエストニア合唱蔡に向けて、今週もLaulikとElukoorの2曲を練習する。僕は音程とリズムはそれなりに上手く歌えていると思うのだが、いかんせん歌詞の意味が分からない。自分で何を歌っているのかわからないで歌っている。まあ北京の清華大学合唱隊にいた時もわりとそんな感じではあったが。後でエストニア語の先生に歌詞がネットで見つかるか聞いてみよう。ちなみにエストニア合唱祭で歌われる歌は全て、下記のウェブサイトで視聴できる。このサイトでは全ての歌曲をそれぞれのパートだけ抜き出して聴くこともできるという優れものだ。寮で一人でも練習できるので重宝する。
夕方、寮に最も近いスーパーのSelverに寄ってカップヌードルとトマトジュースを買って帰る。簡単な夕食を済ませ、明日のエストニア語のクラスの準備をして休む。
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