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MRIを撮りに行く〔卵巣腫瘍+開腹手術 道々の記④〕

MRI(Magnetic Resonance Imaging)検査とは

MRI検査に行く前に、自分でも、少し調べてみました。専門的な知識が必要な説明になるので、私が理解しやすく参考になったものを、こちらに紹介しておきます。

MRI検査とは?[特長]
MRI検査は強力な磁石でできた装置の中で、その磁力と電波を使ってからだの内部を画像化する検査です。X線を使わないので、放射線被ばくはありません。
頭から足まで全身の骨や筋肉・血管といった組織や内臓を診ることができます。特に、頭の中の「脳」や、骨盤にある「子宮・卵巣」、「前立腺」といった臓器は、X線CT検査よりも良いコントラストで画像化できます(白黒の差がはっきりしている)。また、脳の血管などは造影剤を使わなくても描出することができます。

金沢大学附属病院 放射線部 MRI検査室

MRI検査の原理
人体の半分以上は水分(水素原子)で構成されています。MRI検査では、非常に強力な磁石の中に入っていただき、電波を当てることで人体の水素原子から出てきた電気信号を受信し、画像にします。
MRI検査の特徴の一つとして撮像中は工事現場のような非常に大きな音と振動を伴います。これは、装置の物理的な現象によって装置の内部が振動し、その衝撃によって大きな音が鳴ってしまうのです。

国立国際医療研究センター病院 放射線診療部門 放射線診断部 MRI検査

画像検査・診断専門のクリニックへ

人生初のMRI検査に訪れた医療機関は、最新鋭のMRI、CTを使った画像検査・診断専門のクリニックで、首都圏に35箇所もネットワーク展開しているそうです。受付には、全身の様々な部位ごとのMRI検査のパンフレットが揃っていました。

日曜の午後の予約で、待合室には人はさほど多くありませんでした。待機している間に、私のこの日の検査部位「子宮・卵巣」に該当するパンフレットにサッと目を通すことができました。今回の検査には造影剤の指示はなかったので、医師の問診から検査着に着替え、検査に呼ばれるまで、特に待たされることもなくスムーズでした。

着替えの際に注意すること

検査では強力な磁石でできた装置の中に入るため、着替えの時に、身につけている金属製のものは全て外さなければならないので要注意です。ヘアピンやアクセサリー、ベルト等はもちろんのこと、ヒートテック等の機能性インナーや、金属由来の加工がされたマスク、濃いメイク(金属成分が含まれている化粧品)等もNG。カラーコンタクトや、ピップエレキバンのような貼り薬、カイロ、入れ歯も外さなければならないそうで、細かな注意書きが更衣室に貼ってありました。

メガネや補聴器は検査室の中に入るまでは身につけていて良いとのこと。私のメガネも、検査室に入るまでは掛けていて、入室してから検査技師さんに預けました。

もの凄い騒音が鳴り響く…

入室前に、検査時間は15分〜20分ほどです、とお声がけいただき、あまり長くなさそうで一安心。分厚い扉を開けて検査室内に入り、検査機器のベッドに横たわると、騒音を少しでも和らげるためのヘッドホンと、ナースコールボタンを渡されました。検査途中で気分が悪くなったり、咳をしたくなったりした場合など、ナースコールボタンを押せばいいそうです。ヘッドホンを装着し、体をなるべく動かさないように、目を閉じてじっとしていました。

ヘッドホンからは、最初のうちは、単調なリズムのゲーム音のような奇妙なメロディが流れていましたが、機械の動作とともに、まるで工事現場のようなもの凄い騒音が、何種類も、手を変え品を変え、様々な方向から鳴り響きます。その間も単調で奇妙な無期的なメロディは途切れることなく流れつづけ…耳から脳へ、全身の皮膚の細胞から体内へ…得体の知れない刺激がなだれ込みつづけます(この間、体内の水素電子が振動し…それによって検査の画像が得られるわけですね)。。。

この騒音が鳴り止むことは無いのでは…と心配になるころ、ようやく検査が終わりました。ホッとして着替えを済ませ、会計の際に、検査結果をレディースクリニックに郵送してもらうようにお願いして、その場を後にしました。(つづく…)

今まで体験したことのない魔境に入ってしまったような、なんとも不思議な強烈な体験のあと、まっすぐ家に帰る気にもなれず… 事前に注文しておいた予備のメガネを受け取りに、メガネ屋さんに寄りました。ハロウィーンが過ぎた後の街は、早くも、クリスマスの飾りが煌めいていました。


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